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【1,330円もお得!】周遊きっぷでスカイライナーと成田の乗り物を楽しむ1日

2023.07.14

 京成スカイライナーは、言わずと知れた成田空港への空港アクセス特急で、国内最速を誇る在来線としても知られています。かく言う私も、これまで空港を利用する際にしか乗車したことがなかったのですが、今日は少し違ったスカイライナーの楽しみ方をご紹介します。

 今回、乗車前にゲットしたのは「スカイライナー成田周遊きっぷ」。アプリで購入してその画面を見せることで、対象路線の鉄道やバスが乗り放題となるワンデーフリーパスです。

 具体的には「スカイライナー券(往路または復路1乗車分)」「往復乗車券(京成上野・日暮里⇔成田空港)」「成田空港周辺鉄道フリー乗車券」に加え、該当バスにも乗れる「成田空港交通そらまる」がセットになっています。ちなみに、全席指定のスカイライナーのみ、乗車前に窓口でスカイライナー券を発行してもらう必要があるので注意が必要です。

※購入画面のイメージ

 今回は京成上野駅より乗車しましたが、事前に地図で確認しておいて、沿線を走る他路線をいくつウォッチできるかをテーマにして、成田空港までの旅を楽しむことにしました。

各スポットの写真はこちら!

日暮里の手前で地上に出ると、山手線や京浜東北線などの在来線、そして東北新幹線などと並走する区間です。日暮里駅でJR線と別れたあとも、日暮里舎人ライナーや都電荒川線、JR常磐線や東武伊勢崎線が次々にクロスする、なかなかの鉄道過密地帯です。

また、京成高砂駅のすぐそばには高砂車庫があり、京成線だけでなく京急線などに出会うことも。さらに京成西船橋のあたりでは、タイミングが良ければ武蔵野線が頭上を通過していきます。これだけでもざっくり10種類ほどの列車を見ることができ、特に子どもにはたまらない時間ではないでしょうか。

 そこからしばらくして、印旛日本医大から成田空港第2ビルの間は、160キロの最高速度区間がやってくるので、停車駅の違いはあってもおよそ40分ほどの工程は、まさにあっという間という印象です。

 空港第2ビル駅で下車し、最初の目的地とした「成田市さくらの山」へと成田空港交通の周遊バスで向かいます。15分ほどの乗車でしたが、空港周辺を走るため、普段は見かけない形状のトラックやバスがいるので、ここでも車窓にくぎ付けです。

「成田市さくらの山」は飛行機の離着陸を間近で鑑賞できる人気のビュースポットです。特に貨物機が離発着するターミナルに近いことから、あまり見ることがない飛行機が次々に通過していきます。また、高台にある公園の下を京成線が走っているので、スカイライナーをはじめとする鉄道ウォッチングまで楽しめます。

 併設された食堂で昼食をとりつつ、続いて向かったのは「航空科学博物館」。飛行機の仕組みや歴史を体験しながら学べる博物館で、シミュレーターや実物断面模型、クイズ式パネル展示など、大人も子どもも楽しめる施設です。

 さて、改めてバスに乗って向かったのは、芝山鉄道の芝山千代田駅。「日本一短い鉄道」として知られる同線は、わずか2.2キロという短さですが、ホームから空港が見えたり、そこから一気に下って地下へと入ることもあり、強い印象を残してくれるでしょう。

 お隣の東成田駅で下車すると、そこにもまた強烈な空間が広がっています。停車したホームの隣には薄暗い別のホームがあります。東成田駅は成田空港へのアクセス駅としてかつては「成田空港駅」と名付けられており、いまも一部のホームにはその駅名票が残っており、一度は見ておく価値がある駅と言えるでしょう。改札を出ても時間が止まったような空間が続いていますが、空港関連施設で働く人が利用することから、通勤時間帯はそれなりに利用者がいるそうです。

 さらに、ここで下車したもうひとつの理由が、改札外にある謎の通路です。「空港第2ビル駅への連絡口」と記されていますが、途中で左折している関係もあって、その先に何があるのかをうかがい知ることはできません。距離は500メートルほどとのことですが、同じ景色が続く中を歩くのは何とも不思議な気分です。そして2つ目の角を曲がると、急に現代的な景色が。当たり前ですが、本当に空港第2ビル駅がそこにはありました。

 さて、いかがでしたでしょうか。9時過ぎのスカイライナーに乗り、乗り物ざんまいの1日を過ごしましたが、ここまででご紹介した行程はすべて周遊きっぷでカバーできる範囲。大人1名3,500円なので、通常価格より1,380円お得に移動できたことになります。また、大人1名と子ども1名だと5,000円で、こちらは2,330円オフという内容です。

 次の週末や夏休みの計画を立て始めた方もいると思いますが、「成田周辺乗り物さんぽ」を候補に加えてみてはいかがでしょうか。

■「スカイライナー成田周遊きっぷ」についての詳細はこちら

写真はこちらから

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