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特集・コラム

フロアーで楽しめる⁉四国の名スポット

2023.07.16

text :安武有彬(RMM)

photo:羽田 洋

見どころが凝縮!四国沿線の名シーン

 四国はJR旅客6社の中では一番小さな面積ですが、この中に見どころが詰まっています。山あり海ありの風光明媚な情景に加え、スイッチバック駅やデルタ線、ループ線も存在するなど魅力的なスポットが点在し、まさにコンパクトに見どころを集めたエリアと言えます。
 そもそも四国は瀬戸大橋開通前までは海で隔てられており、電化が遅かったことや急峻な線形が存在すること、また貨物需要などの諸事情もあって、全国で活躍したキハ82系や485系、DD51形の運用がありませんでした。特にキハ82系と485系は電化の前と後で主要幹線で特急網を形成してきた形式で、その流れを汲まない四国は、国鉄時代から独自の文化を形成してきたと言えます。そこが言葉では何ともいいがたい四国の魅力ではないでしょうか。

 

■フロアーで四国の名シーンを楽しもう!

 四国が身近でなく、ゆかりもない方にとっては、鉄道模型でどう遊べばよいのか悩むもの。そこで、「南風」「しまんと」「うずしお」が運行する沿線の見どころをフロアーで再現してみました。
 ここで活用するのは、TOMIXのレールシステムです。レールの種類の豊富さはさることながら、近年は自在に組み合わせて様々なパターンを再現できるシステマチックな製品が増えており、それらをうまく活用すれば、ジオラマやレイアウトを作らなくても手軽に楽しむことができます。

 

●岡山駅

 「南風」が岡山駅を出発!山陽本線を跨いで瀬戸大橋へ向かいます。岡山では国鉄車両が今でもバリバリ元気に働いています。

 

●徳島駅

 「うずしお」の始発駅である徳島駅の1番線は切り欠きホームとなっているのが特徴で、主に徳島線の車両が発着します。そして、駅には徳島運転所が隣接しており、留置中の多くの車両をホームから眺めて楽しむことがでるのも同駅の見どころです。

↓名スポットの写真はこちら↓

●デルタ線

 本四備讃線(瀬戸大橋線)の四国側はデルタ線になっており、本州方面、高松方面、松山・高知方面の3方向それぞれに連絡できる構造となっています。

写真提供:トミーテック

 

●宇多津駅

 予讃線の松山・高知方面と本四備讃線の接続駅で、ここで本州方面と高松方面の列車が分割・併合します。岡山からやってきた「南風」と、高松からやってきた「しまんと」がここで併結し、一緒に高知へ向かう様子を再現してみました。

 

●坪尻駅

 「南風」+「しまんと」が高知を目指して土讃線を南下します。途中の坪尻駅は、スイッチバックの秘境駅として有名な駅です。シンプルな線路配置で、鉄道模型でも容易に再現できます。

 

●阿波池田付近のオメガカーブ

 箸蔵~佃間は吉野川が作り出す渓谷をΩの字を描いて走ります。その途中で渡る吉野川橋梁も見所で、佃で接続する徳島線は吉野川に沿って徳島へと向かいます。

 

●第2吉野川橋梁

 小歩危~大歩危間の大歩危峡に架かる鉄橋で、土讃線の有名な撮影スポットです。雄大な渓谷を跨ぐ橋梁は迫力あるシーンを楽しませてくれます。

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ここで紹介した以外にも、四国の名所とともに作例をRM MODELS335号で紹介しています。詳しくは、こちらもご覧ください。

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