text:鉄道ホビダス編集部
「0キロポスト」という名前に聞き覚えはありますか?鉄道路線には必ず起点となる場所があり、そこには目印があります。その路線の起点を知ることができる0キロポスト、調べてみると面白いものも数多くあります。
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■そもそもキロポストって?
鉄道には起点からの距離を表す「距離標」という標識があります。キロメートルの単位で表されるので、キロポストと呼ばれることもあります。そしてその路線の0キロ、つまりスタート地点(起点)に設置される標識を0キロポストと呼びます。
■どういった場所で出会えるのか?
JR、私鉄に限らず、路線の起点にあるのが0キロポスト。さまざまな路線の起点となる東京駅にはいくつかの0キロポストが存在しています。1~2番線の中央線にはじまり、東海道や東北・上越新幹線、さらに地下には京葉線などの0キロポストもあります。
■他のキロポストとは違う!多様な形も魅力
標識というと、色や形が統一されている場合が基本ですが、0キロポストはモニュメントとしての側面もあることからか、個性的な形をしたものも多いです。石を掘ったものやタイル、一見すると床の模様にしか見えないものまで、変わった形の0キロポストを見つけた時のよろこびもひとしおです。こうした変わった0キロポストを写真に撮り溜めてコレクションしてみるのも鉄道の楽しみ方の一つと言えるのではないでしょうか。
■必ずしも「駅が大きいから」「始発駅だから」という理由であるわけではない
先述の通り、東京駅には多くの0キロポストがあるとご紹介しましたが、必ず大きな駅に集まっているというわけではありません。日本でいちばん人が乗り降りする新宿駅には私鉄・地下鉄の3つほどにとどまります。
また、路線の起点にあるのが0キロポストですが、例外もあります。現在の始発駅が、その路線が誕生した当時から変わってしまったことで0キロポストも移動した、無くなってしまった、起点の隣の駅にある、という例もあります。このように0キロポストという視点から、その路線の歴史を学ぶきっかけになることもあるでしょう。
意外と生活する近くにあるかもしれない0キロポスト。起点とされるその場所から、どこまで線路が伸びていっているのか、思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
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