text・製作途中写真:上石知足(鉄道ホビダス)
photo(特記以外):羽田 洋
‘23.2.23 京都府京都市 京都鉄道博物館 P:服部ひろみ
(鉄道投稿情報局より)
京都鉄道博物館の本館1階の奥には「車両工場」と呼ばれるゾーンがあります。ここは本線と繋がっており、現役の車両が展示されることもしばしば。2023年2月には、新旧の「ひだ」である、HC85系と引退間際のキハ85系が入線し、JR東海車が初めて京都鉄博で展示されたこともあり話題となりました。そんな京都鉄博車両工場風展示台を作って、自分の好みの車両を自由に京都鉄博に展示させてみようと思います。
↓作り方の手順はこちら!↓
■ベースは「ワイドトラムレール」とグリーンマックスのキット
今回、TOMIXの「ワイドトラムレール」のS140×2本を横並びにさせた状態をベースとしました。また、グリーンマックスの品番2207「パンタグラフ点検台」を使用して、実際の車両工場ゾーンにある見学台を再現します。長さはそのままだと長すぎるため、好みで程よい長さに切断します。今回は成形色のまま活用しましたが、黒に近いグレーに塗装をすることでより実景に近い雰囲気を出すことができそうです。また、この「パンタグラフ点検台」は製品状態だと手スリが途切れており、見学台としてそのままにしておくのは危なく見えるので、切断時の端材を使って埋めていきます。
■床面をコピー用紙でお手軽に「緑色」にしよう
また、「らしく」見せるために重要なのが線路に敷かれた緑色のカーペット。京都鉄博に展示されている感を出すためにやはり外せないため、カーペットを模したイラストを描いてコピー用紙に印刷。ワイドトラムレールの幅を採寸し、両端13mm・線路内部6mm・中央部26mmにカットしました。
■展示台完成!実は「あのケース」に収まります。
お手軽工作で作ってみた京都鉄博車両工場風展示台。背景はイラストを描いて印刷し、それらしく見せていますが、本格的に塗装を行ない、立体的に作る方法もあるでしょう。
もちろん並べる車両は、実際にここで展示された車両のほか、展示終了が予告されたトワイライト色のカニ24形、さらには実現しなかった夢の車両展示まで、模型では自由自在です。ワイドトラムレールが緑色になるだけでもかなり「らしく」見えるので、一度試してみる価値はありそうです。ただ、あまり紙が厚すぎると、車両の底に干渉してしまう可能性もあるので、使う紙は選んでおきましょう。
ちなみに、余談ではありますが作ってみたら今回たまたま長さ280mm、高さ110mm、幅80mmほどになり、ダイソーの「コレクションアーチワイドL型」ケースにすっぽり収まるサイズ感になりました。保存・展示をする際はこのケースに入れておいて、ホコリから守ることができそうです。
↓作り方の手順はこちら!↓
◆この記事の詳しい内容は今月のRM MODELSで!
RM MODELS今月の特集は「新時代到来! 特急型気動車」!近年の新型気動車では二酸化炭素の排出量や燃費を低減させた新型エンジンを採用していることはもちろん、ハイブリッド式の車両も開発され、その数を増やしています。
2019年に、JR四国2700系、そしてJR東海HC85系が相次いで登場しました。この2形式は偶然にもNゲージで製品化済(または予定)であり、鉄道模型で楽しむには絶好のアイテムです。今回はそんな進化する特急型気動車の最新事情を取り上げ、振り子式の2700系とハイブリッド式のHC85系という二つのテーマを切り口に、それぞれ実車の解説から車両製品のレビュー、そして楽しみ方までを一連の流れでご紹介します!