text:鉄道ホビダス編集部
夏を前に、雨の日も多くなりどうしても気分が上がらない梅雨。そんな時期に一際輝きを見せるのが紫陽花の美しい花たちです。鉄道沿線に咲く紫陽花は全国的に数多く、レイル・ファンのみならず、近隣住民や利用客たちの目も楽しませます。ここでは過去、鉄道ホビダスの「今日の一枚」コーナーに投稿された紫陽花と鉄道の写真を紹介していきます。
↓紫陽花と鉄道を絡めた写真たちをもっと見る!↓
■紫陽花といえば箱根登山鉄道!霧でより幻想的に
’23.06.15 箱根登山鉄道 彫刻の森〜強羅 P:巻口香奈
毎年沿線各地に数多くの紫陽花が咲き誇る箱根登山鉄道。そこを現役で走る旧型電車と紫陽花を押さえた1枚。山の上の天気らしく濃い霧に覆われていますが、それでより幻想的な雰囲気に仕上がった一枚です。紫陽花は雨や霧といった天候でより一層存在感を輝かせる花でもあります。
■ダイナミックな構図で写す江ノ電と紫陽花
’23.06.07 江ノ島電鉄 石上~柳小路 P:角屋充夫
こちらもまた沿線に咲く紫陽花が有名な江ノ電。カメラを斜めに傾けたいわゆる「対角線構図」を活用し、車両の奥行き感と疾走感をあえてブレさせることで表現し、かつ紫陽花にピントを置くことで「動」と「静」を一枚に納めたメリハリのある作品となっています。
■ピントを花に置くか、車両に置くか
’21.05.27 相模鉄道 本線 大和~瀬谷 P:桑原浩幸
’21.05.30 近畿日本鉄道 名古屋線 桃園~伊勢中川 P:藪下茂樹
上写真の相鉄と紫陽花では花に、下写真の近鉄「しまかぜ」では車両に、それぞれピントが合っている位置と天気が違います。上写真は花を主役に車両をブレさせることで印象的に。下写真では車両の色を中心に花と空と雲の整った色合いが美しい一枚です。天気が変わりがちな梅雨の時期、天候によって表現を変えるとより梅雨を楽しむことができるでしょう。
■花にもっと近づいて「前ボケ」効果を狙う!
‘18.6.30 中央本線 鳥沢〜猿橋 P:小林正輝
梅雨明けの晴れ間を狙ったという一枚。夏らしい空をバックに鳥沢鉄橋を優雅に渡る「四季島」に、紫陽花が添えられます。紫陽花が「前ボケ」効果で丸く玉ボケしているのが夏の太陽に照らされ、キラキラと輝くように発色しています。地面をこの玉ボケした紫陽花で覆い尽くすような構図にすることで、よりファンタジックな写真となっています。
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