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特集・コラム

懐かしむ対象も時代に合わせ変化!今も人気な「リバイバル塗装」のこれからとは?

2023.05.24

text:鉄道ホビダス編集部

‘23.2.6 東北本線 安積永盛~須賀川 P:厚海 陽
(鉄道投稿情報局より)

 鉄道車両の往年の姿を塗装で再現し、昔懐かしい雰囲気を甦らせる「リバイバル塗装」。かつてはその車両が昔纏っていた色に戻すものが多かったですが、旧型車両が次々と引退し、そういったことも難しくなってきているのも現状です。そんな中、リバイバル塗装を取り巻く環境も次第に変化しているようです。

↓カラフルなリバイバル塗装の車両たちの写真はこちら↓

■JR型車両が国鉄色を纏う例

‘23.5.7 東北新幹線 小山 P:勝見謙太
(鉄道投稿情報局より)

 JR各社では現在、国鉄型車両が続々と引退しています。いずれも老朽化が進み、車両も機械である以上、引退は仕方がない一面もあります。ですが国鉄色は今もなお根強い人気を誇ります。そこで近年のJR、特に東日本ではJR型車両へ国鉄色を塗る例が増えつつあります。代表的なものだとE2系の200系カラーやE653系の国鉄特急色などが挙げられるでしょう。
 いずれもなんの脈絡もなく塗られているわけではなく、その路線や先代車両にゆかりのある国鉄色とし、各種リバイバル列車に充てられることもしばしばあります。特にE2系は、形状こそ200系と大きく違うものの、各車形式が同じ200番代であることや、東北・上越新幹線の主力として活躍した経歴があるところなど、車両としての共通項が多いことなども注目すべきポイントの一つでしょう。

■民営化から36年、JR時代の色も「リバイバル」

 JR各社で今までよく見られたのは国鉄型車両による国鉄色のリバイバルでしょう。民営化後のリニューアルなどにより、各社独自のカラーリングに塗り直され、オリジナルの国鉄色が消滅、あるいは減少することは全国的に一時多く見られました。そんな中で国鉄色へと復刻する例は今もありますが、民営化から36年が経過し、JR独自のカラーリングすら「懐かしい」の対象となってきているとも取れます。

 そんなJR時代の色をリバイバルした例に381系の「スーパーやくも色」やE657系の「フレッシュひたち色」があるでしょう。前者は国鉄型ながら、JRの比較的初期に生まれ、その後リニューアルで消滅した塗装復刻したもの。後者はリバイバルの対象も平成生まれのJR型で、リバイバル塗装を纏う側もJR型という、新しい時代のリバイバル塗装の一例と言えるのではないでしょうか。

 さらに新幹線においても「つばさ」で活躍するE3系2000番代が、2016年に消滅したシルバーカラーに復刻されました。こちらの編成はE2系と併結することから、時折200系カラーのE2系とペアを組むこともしばしばあり、リバイバル同士の顔合わせということで注目を集めています。

■私鉄車も続く「リバイバル塗装」

P:RM

 私鉄各車においても全国的にリバイバル塗装は盛んに行なわれています。例えば東武鉄道では全車が塗装変更を受けた100系スペーシアに、登場当時の原色が復刻したほか、先代車両に当たる1720系DRCのカラーリングも100系にリバイバル。同様に、「りょうもう」などで活躍する200系にも先代車両の1800系カラーがリバイバルされるなど、近年盛り上がりを見せています。関西圏では近鉄がさまざまなリバイバル塗装を定期的に行なっています。さらに阪急では塗装ではないものの、8000系に登場時付いていた飾り帯とHマークを復刻したものなどが人気を集めており、こういったものも「リバイバル」の範疇には収まるでしょう。

 いずれにしても言えることはリバイバル塗装は必ずしもその車両が纏ったことのある色のみならず、路線や車両にゆかりのあるカラーリングのほか、平成時代に生まれたカラーリングも復刻されつつあるというところです。時代が移ろいでいく中で、リバイバル塗装自体も多様化が進んで来たように思えます。
 古い車両が消えゆくのは、レイル・ファンとしては寂しいところですが、カラーリングや装飾で、往時の姿を甦らせる鉄道の文化は、今後も続いていくことでしょう。

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