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大人も本気になる鉄道おもちゃたちが集結!第9回鉄道模型広場 in ルミエールレポート!

2023.05.18

text & photo:鉄道ホビダス編集部

 子供の頃に遊んだ鉄道のおもちゃたち。大人になってから改めてあの頃のおもちゃを見返してみると、思いの外完成度が高かったり、逆におもちゃらしいデフォルメが可愛らしく見えたりと、その魅力を再発見した方も少なくないのではないでしょうか?今回は、そんな鉄道関連のおもちゃ・模型に魅せられた人たちによって2023年5月4・5日に東京は府中で開催された、「第9回鉄道模型広場 in ルミエール(ふちゅう9)」に潜入取材!夢のような会場空間を具に見ていきましょう。

↓詳しいレイアウトの様子・珠玉の作品写真はこちら!↓

■会場一帯に張り巡らされた巨大レイアウト

 会場に入るとそれぞれの各スタッフごとのブースに分かれてレイアウトが組まれており、そのスケール感はおもちゃとは思えないほど迫力があります。それぞれのブースごとにテーマが決まっていたり、担当者の特色が出ていたり、こだわりポイントがあったりと、よく見ていくほど散りばめられた「小ネタ」やオリジナルの情景ストラクチャーなど見どころが詰まっていました。

 メインとなるレイアウトはいずれも凝ったものが多く、近年復活して注目を浴びている往復機構を使ったものや、一見複々線に見えて実は8の字で回るレイアウトなど、動くおもちゃだからこそ見ていて楽しいものばかりとなっていました。

 さらに毎年恒例となっている「ナイトモード」も実施。会場の明かりを落として、各所に散りばめられた電飾を光らせ、幻想的な夜景シーンが浮かび上がります。特に瀬戸大橋を思わせる吊り橋のライトアップは一際目立っており、行き交う列車たちを煌びやかに引き立てていました。

 さらに今年からコロナ禍以前は実施していた「走らせられるゾーン」が復活。各ブースの周囲を取り囲むように線路が繋がっており、訪れた子供たちは自分のお気に入りたちを思う存分走らせることもできました。また、同時にレールを自由に使って遊べるフリースペースも用意。こちらでも壮大なレイアウトにインスピレーションを受けたであろう子供たちで大変に賑わっていました。

■会場内を走る逸品たち

 会場には、今では絶版となった貴重な旧製品や限定品たちも数多く走行・展示。いずれのブースも広大かつ複雑なレイアウトなので、よく目を凝らして見て初めて気が付くものが多くある種宝探し的な見る楽しみがありました。、さらには各スタッフが自作した改造車両に、ゼロから設計した3Dプリンタ出力の自作車両まで、さまざまな「自分だけの」車両たちも数多く登場していました。これらはもちろん製品ではない上に、元々はデフォルメされたおもちゃがベースということもあり、車体には製作者たちそれぞれの解釈や感性によって、車両の形は十人十色。いずれも非常に見応えがあるラインナップになっていました。

■「第二会場」では16番複層レイアウトも!渾身の作品が走行・展示!

 そして今回も別室には「第二会場」が設営。ここでは16番鉄道模型のレイアウトが広げられておりますが、昨年は平坦なエンドレスだったのに対し、今年は高架線と地上線が分かれた複層レイアウトに進化。高架線はレールを板の上に乗せ、それをおもちゃの橋脚でもって高架線にするという方法で再現しており、駅や側線といったものも相俟って見応えがあるレイアウトになっていました。

 もちろん線路だけではなく車両もこだわりの作品が数多くあり、金属キットを美しく組み上げて塗装した701系のほか、京王線の貴賓車なのか…?フリーランスの京王色クロ157、実際に販売されていた鉄道おもちゃ製品をモチーフに、それを16番プラキットで再現した209系などが展示。実車を忠実に再現したものから、個性豊かなでユニークなフリーランスまで、さまざまな車両が会場を賑わせていました。

 おもちゃと模型という側面から、大人も子供も「鉄道ホビー」を楽しめる本イベント。次回開催は10月ごろを予定しているとのことなので、気になる人はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

↓詳しいレイアウトの様子・珠玉の作品写真はこちら!↓

※おことわり
この記事内の写真にある各鉄道玩具の車両には一部改造車両や工作車両が含まれており、個人が自己責任で非営利目的で製作したものです。ベースとなる各玩具メーカーは、製品の改造工作を推奨しておりません。また、各作品は販売されておりませんので、メーカー、さらには鉄道会社などへの問い合わせ等は絶対にしないでください。工作の際はケガなど身体的損傷を伴う危険性がありますので、全て自己責任にて行なうようお願いします。

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