185系

特集・コラム

時速500km/hを体感せよ!リニアモーターカーの乗り心地ってどんな感じ?

2023.03.04

text & photo:鉄道ホビダス編集部
取材日:’23.3.2 場所:山梨リニア実験線・山梨県立リニア見学センター
取材協力:東海旅客鉄道

 現在建設が進められているリニア中央新幹線。今回は、将来的にその一部となる予定となっている山梨リニア実験線での車両乗車体験が報道向けに公開されました。また、見学施設である山梨県立リニア見学センターにもお邪魔し、リニアの実験走行の見学、そして営業速度となる500km/h運転を乗車して体験してきました。

↓リニア体験乗車の様子を写真で詳しく!↓

■現在の試験車両は?

▲L0系950番代 改良型試験車

 現在山梨リニア実験線で試験走行を行なっているのは「L0系」と呼ばれる車両。この車両はL0系が登場するまでの試験車両であった「MLX01」をベースとしつつも、将来的な営業運転を視野に入れて作られた車両で、各車両とも鉄道車両らしく形式も与えられております。
 2013年から試験運転が開始され、2015年にはMLX01が以前樹立した鉄道の世界最高速度記録581km/hを、603km/hに塗り替える偉業も成し遂げました。その後2020年からは改良型の試験車も導入され、先頭形状の変更や、誘導集電方式を全面採用したことによるガスタービン発電装置の廃止のほか、内装も変更となりました。ちなみに従来型の試験車が900番代、改良型は950番代に区分されています。

 今回の体験乗車での編成は、名古屋方の1号車から3号車までの3両が従来の車両(900番代)。東京方の4号車と5号車の2両が改良型の試験車両(950番代)となっていました。

■いよいよ体験乗車!

 さて、いよいよ実際にリニアに乗車していきます。今回乗車したのは4号車で、L0系の改良型試験車(950番代)になります。内装は新幹線をはじめとした鉄道車両の雰囲気というよりは、シートのデザインも含めて少し航空機の雰囲気を感じます。ただ、鉄道車両らしい点としては荷物棚があり、こちらは通勤型電車などで近年よく見かけるパイプ式となっています。
 シートも従来の車両のものとは異なる座り心地をしており、座面は柔らかく、程よいホールド感のある快適なもの。肘掛け部には充電用USBポートを備えており、今どきな需要に応えたものとなっています。テーブルは肘掛けに内蔵する方式、座席の背面にはドリンクホルダーも備えられています。

 さて、いよいよ実際に走行を開始。実験線の総延長は42.8kmで、ほぼフルマラソンほどの距離をものの数分で移動していきます。最急勾配は40‰(1000m進むごとに40m登る)、最小曲線半径は8000mという路線スペックで、さまざまな条件でテストができるようになっています。
 列車は停車時から加速中にかけてはゴムタイヤで走行、時速160km/h付近で浮上走行に切り替わります。下記の動画を見ていただくとより分かりやすいですが、浮上走行に切り替わったと同時にゴムタイヤの走行音がなくなります。また、浮上走行になったと同時に乗り心地も変化し、ゴムタイヤ走行時は車輪が回るゴロゴロとした感覚がありましたが、浮上走行となった瞬間にそれがなくなり、滑るように加速を続けていきます。ただどちらも揺れ自体は大きいものではなく、ほぼ従来の新幹線と同じくらいのものと思えました。

 

 その後も安定して加速を続け、500km/hまではあっという間。0km/hから2〜3分ほどで到達。その後減速し、ゴムタイヤで接地。この瞬間も乗り心地の変化や音でハッキリ感じ取ることができます。こういった点が鉄輪の新幹線とはまた違った感覚で、レイルファン的に面白いところであったように思います。

 試験走行では1日平均の走行距離は約2,000km累計走行距離は430万kmを達成しており、技術としてしっかりと確立されたものになった超電導リニア。近い将来の開業に向けて、日々走行試験を繰り返しています。

↓リニア体験乗車の様子を写真で詳しく!↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加