2022年10月14日、日本の鉄道は開業より150年の節目を迎えます。ここでは、編集部でセレクトした名列車の「お題」に対して、皆さんから投稿いただく写真で構成する「みんなで作る名列車アルバム」をお届けします。2回目のお題は、函館~札幌間の気動車特急「北斗」です。
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◆9月末でキハ281系定期運行から引退…道内の看板特急「北斗」【鉄道150周年記念】みんなで作る名列車アルバム2
私が青年の時、北海道への旅行は北海道ワイド周遊券や道南ワイド周遊券を利用するのが定番でした。周遊区間では特急・急行の自由席が乗り放題でしたので、道南エリア内での移動には特急「北斗」は欠かせない存在でした。函館から札幌までの長距離移動はもちろん、函館から大沼公園のような短距離移動まで特急「北斗」は大いに利用させてもらいました。
北海道を旅行中の1992年、東室蘭駅近くのホテルで目が覚めました。きれいに広がった青空は、自然に私の足を駒ヶ岳を絡めた列車の撮影に向かわせました。東室蘭からキハ183系の臨時「北斗82号」函館行に乗車しました。この列車は珍しく砂原線を経由したために、車窓に次々と容貌が変化していく駒ヶ岳を眺めることができました。
車窓景色を堪能している内に列車は大沼駅に到着しました。駒ヶ岳と列車の写真と言えば、大沼駅構内と背後に駒ヶ岳が広がるアングルがすぐに頭に浮かびました。私は詳しい場所も知らずに駅前の道路を仁山駅方向に向かって歩きました。間もなく道路沿いの崖の上に平坦な場所を見つけて登ってみると、私がイメージしていた通りの駒ヶ岳の雄姿が広がっておりました。
キハ183系「北斗」は5両編成から9両編成、先頭車形状、デコボコの車体高さ、多数の違いがありました。また4両編成と短いながらもキハ82系の臨時「北斗」も撮影することができました。
残念ながら、この時以降この場所は訪れておりません。雑誌やインターネットで、このアングルでの新しい写真を見ることもありませんので、この撮影場所が今はどうなってしまったのか気になるところです。’92.5.1 函館本線 大沼 P:石垣賢一
【編集部追記】残雪の駒ヶ岳、北海道はまだ春浅き肌寒さだったことでしょうね。既にキハ281系の試作車が登場し、試験に供されていた時期でしたが、この時期の「北斗」はキハ183系がメインで、スラントノーズの0番代車も500番代に合わせた新塗色で活躍していました。