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特集・コラム

「小さく」楽しもう!TOMIXの280mm直線レールを中心に考える展示ケースディスプレイ

2022.09.08

text & modeling:深沢 誠
photo:羽田 洋

 280…鉄道模型ファンであれば馴染み深い数字、という方も多いのではないでしょうか?というのも、 TOMIX・ファイントラック規格の直線のうち、一番長いものが280mmなのです。今回はそんな「280mm」を活かしたディスプレイを考えてみました。

 今回のテーマ「280mm」の鍵を握るのは、 ウェーブから発売されている「T・ケース【L】」。 これは、展示ケースの内寸が280mmとなっており、TOMIX・ファイントラックとの相性が良いのです。

■長さはピッタリ!でも収まらない…?

 ケースの内寸と線路の長さが同じなので、ケース内に線路が綺麗に収まる…と思いきや、 すっかり忘れていたのがジョイナーという存在。このままではケースからジョイナーがはみ出てしまい、ケースの意味がなくなってしまいます。
 ファイントラックのジョイナーは、道床と一体で成型されている接続用のプラ製ジョイナーと、通電用の金属製ジョイナーで構成されています。ですので、ジョイナーをまるごと取り除くことでムリヤリですが収めることが可能です (少し勿体無いですが…)。

 カットは簡単。まず通電用の金属製ジョイナーを抜き去り(今回はニッパーで引き抜きましたが、専用の器具も販売されています)、プラ製のジョイナーをニッパーでカットしました。こうすることで、レールがケースの内寸に収まるようになった、というわけです。

■応用も可!

 TOMIX・トミーテックの各種ストラクチャーは、多くがファイントラックの規格に合わせて設計されているため、応用が利くものも 少なくありません。たとえば、TOMIXから発売されている駅の プラットホーム。今回取り上げるのは都市型と呼ばれるタイプで、リニューアルによってプラットホーム側の取付脚の突起がなくなったため、そのまま収めることができま す。

 また、ワイドトラムレールも同規格なので活用できます。こちらもジョイナーを取り去る必要がありますが、同製品のジョイナーは一体成型ではなく別パーツ式なので、より簡単に外すことができます。同じ規格で展開されているバスコレ走行システムの道路とのマッチングはバッチリです!

■組み換えも自由自在

 多くの製品が規格に則って設計されているため、展示ケースに対応した線路さえ用意できれば、組み換えだって自由自在。その時の気分によって、車両だけじゃなくて情景も組み替えることができます。
 もちろんケース付きなのでホコリ対策もバッチリ。工夫次第で通電させた状態で展示することもできるかもしれません。皆さんもこれを機に、お気に入りの車両や情景をディスプレイしてみてはいかがでしょうか?

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