185系

特集・コラム

行先注意!東京駅で分割編成・併結列車を見られるだけ見てきた!

2022.06.22

text & photo:鉄道ホビダス編集部

 分割・併合といった運用に入れられるように組成された分割編成の列車には、貫通編成にはないバラエティーや魅力に溢れています。そんな分割編成や併結した列車を東京駅で見られるだけ見てきました!

■いつの時代も花形!カラフルな新幹線による併結列車たち


 まずはJR東日本の新幹線ならではの併結列車から見ていきましょう。鮮やかな色彩が目立つE5・H5系とE6系の組み合わせは常に注目の的となっており、連結面には家族連れやレイル・ファンが多く見られます。

 また、「つばさ」のE3系と「やまびこ」のE2系の組み合わせも見られますが、現在ではE2系が1編成のみ200系カラーになっており、この組み合わせを狙って見に行ってみるのも良いでしょう。

■中央線E233系分割編成

 この中央快速線系統を走る豊田車両センター所属のE233系0番代には、途中分岐する青梅・五日市線の他、乗り入れ先の富士急行線などに直通可能な「H編成」と呼ばれる分割編成が存在しています。このH編成は青梅・高尾方が4両、東京方が6両といった分割編成で、基本的に同じ編成番号同士で繋がっています。富士急行線直通のものは大月駅、青梅・五日市線は拝島駅で分割・併合を行ないます。

■上野東京ライン(東海道・高崎・東北・常磐)の併結列車たち

 上野東京ラインを経由する東海道・高崎・宇都宮(東北本線)・常磐線を行き交う普通列車は10両、もしくは15両の超大編成です。そのうち15両編成の列車は、基本となる10両編成と付属の5両で連結しているという形態で統一されていますが、東海道・高崎・東北本線系統の車両はE233系とE231系が混結することも日常的に起こります。また、常磐線は交流区間である取手以北に入線可能な交直流電車のE531系と、直流専用で成田線直通運用もこなすE231系と運用が分かれており、意外とバラエティー豊かな列車を見ることができます。また、今回は見られませんでしたが特急「踊り子」もそれぞれの方面別に併結している列車が定期運用で存在しています。

■朝夕に威力を発揮!京葉線E233系の分割編成

 京葉線にも分割可能なE233系5000番代が4本在籍しています。これは朝夕時間帯に設定される東金線・外房線に直通する成東・勝浦行きの列車が存在するためで、東金線直通が4両、外房線直通が6両で運用されています。この分割・併合運用は平日ダイヤですと東京発車後、八丁堀・新木場・蘇我しか京葉線内は停車しない列車種別である「通勤快速」となり、その俊足ぶりを披露しています。こちらも中央線と同じく基本的に常に同じペアで連結されて運用しています。

■「分割併合作業」が見られる!総武地下ホーム!

 東京駅の総武地下ホームでは逗子駅や佐倉駅で分割・併合をしている15両のE217系やE235系1000番代の他、E259系「成田エクスプレス」が実際にこの東京駅で分割・併合作業を行なっています。作業内容としては横浜方面からやってきた前寄り6両が先に到着した直後に、後を追いかけてきた新宿方面からの後ろ寄り6両がゆっくりと連結するといったもの。作業自体は自動幌装置などが付いていることなどでほぼ自動化されており、テキパキと進行する様はレイル・ファンではない方も釘付けになります。

 今回は東京駅で見られる併結列車や分割編成の車両を見てきました。ここでは紹介しきれなかった列車や組み合わせも存在するので、ぜひ皆様も自分の足で確かめに行ってっみてはいかがでしょうか?


■今月のRM MODELSは「分割・併合列車」特集!

 

 列車の運行方式の一つに、同一方向へ向かう列車を途中駅で分割して、別々の路線へ振り分ける「分割」と、その逆となる「併合」という方式があります。これらの「分割・併合」は通常の運用中に行われるため、その対象駅ではその作業シーンを見ることができ、レイル・ファンに限らず、そのシーンを見たさにホームに人だかりができるほど人気があります。鉄道模型においても「分割・併合」は運転で再現する楽しみ方の一つとして人気があり、近年では各メーカーでも分割・併合シーンをリアルに再現できるギミックを盛り込むなど、工夫を凝らした製品が続々と登場しています。本特集では、そんな分割併合列車の魅力にスポットを当て、全国各地で見られる分割・併合列車を実物と模型で紹介。また、よりリアルな演出を楽しむためのレイアウトプランや、車両への加工アイデアなども詳しく紹介していきます。

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