text & photo:鉄道ホビダス
↓魅惑の鉄道玩具たちの会場写真はこちらから!↓
2022年5月4日(水・祝)と5日(木・祝)に開催された「第8回鉄道模型広場 in ルミエール(ふちゅう8)」。今回、鉄道ホビダスはこの京王電鉄も協賛する大規模かつ強力なイベントに潜入!会場いっぱいに広がる鉄道玩具たちを見ると子供も大人も圧巻です。ここでは当日の会場内写真を中心にイベントの様子を振り返っていこうと思います。
■府中と多摩エリアを走る鉄道がテーマ
▲地元・京王線車両がずらりと並んだ車両基地は圧巻。
▲こちらは京王線や西武多摩川線、南武線も含めてこの会場近辺のエリアの鉄道を再現している。
今回のテーマは主に「府中市と多摩エリアの鉄道」となっており、会場の近くを走る京王線や南武線といった車両が多く見受けられました。もちろんそれ以外の地域の車両や街並みといったものもあり、飽きさせない展示が目の前に広がっていました。
鉄道模型にも言えることですが、自宅ではどうしても「場所」という制約がある中でのレイアウトになります。ですが、このようなスペースを気にすることなく広大に広げられる空間に敷かれたレイアウトを見ると、部屋の中で見るそれとは迫力もスケール感も段違い。まさしく「大人の楽しみ方」と言うことができるでしょう。
■セクション分けされた会場レイアウト
▲アクリルボードを活用して立体的な地下空間を見事に表現したセクション。入り組んだレイアウトはその場で考えて作ったそうだ。
会場はレイアウト製作担当者ごとにセクション分けされており、「府中市と多摩エリアの鉄道」という大テーマはありつつも、各担当者の好きなジャンルを前面に押し出されており、統一感がありながらも個性が光る展示形態となっていました。
自作された会場最寄駅となる府中駅の駅舎をはじめとした自作建物が配置されたセクション、手の込んだ改造・工作車両が縦横無尽に駆け回るレイアウトから、貴重な絶版製品が数多く並ぶセクションまで、まさに十人十色。ずっと眺めていられるような、見応えのある展示となっていました。
■会場を沸かせた「府中名物」ナイトセクション!
▲「ナイトセクション」での夜景は一見の価値アリ!煌めく街並みは見入ってしまう美しさがある。
会場では、時間を区切って一時的に照明を落とす「ナイトセクション」モードが行なわれました。これにより、レイアウトの随所に散りばめられたLEDライトが光り輝き、通常時とはまた違った趣のある光景が広がります。特に、上写真2枚目の1980年代に発売された電球式で点灯する駅の情景製品は、辺りの照明が落ちることで一層情緒的となり、存在感が際立ちます。
■鉄道ホビーの世界はこれだけじゃない!
▲鉄道模型のステップアップ前の子供たちをターゲットにしていた、玩具と模型の中間的製品群。シリーズは長くは続かなかったが、今見ても遜色のない魅力がある。
ここでは、現在は絶版となった鉄道玩具製品も、元気よく走行していました。このような広い会場で走る姿を見られるのは大変貴重でもあり、かつ、このような子供たちが多く来る場での展示ということで、過去の玩具製品を今に伝える重要な場だったと言えるでしょう。
▲第2会場では16番のレイアウトが広がっていた。かつて鉄道ホビダスから出ていた製品たちも活躍!
また、本会場を出てすぐの一室で「第2会場」も開かれており、ここでも有志が持ち寄った16番鉄道模型が広々と走行しておりました。忠実に工作された地元京王線の車両たちを中心に客車や貨物列車も広いレイアウトでゆったり走行しており、16番の長い直線やヤードは見応え十分。また、大きい窓で外からもよく見えることから、帰り際の来場者を最後まで楽しませていました。
※おことわり
この記事内の写真にある各鉄道玩具の車両には一部改造車両や工作車両が含まれており、個人が自己責任で非営利目的で製作したものです。ベースとなる各玩具メーカーは、製品の改造工作を推奨しておりません。また、各作品は販売されておりませんので、メーカー、さらには鉄道会社などへの問い合わせ等は絶対にしないでください。工作の際はケガなど身体的損傷を伴う危険性がありますので、全て自己責任にて行なうようお願いします。
■今月のRM MODELSは「素材」特集!さらに鉄道玩具にもフィーチャー!
今回の特集では、鉄道模型でもっとも用いられている「プラスティック」「紙」「金属」の3種の素材にスポットを当て、各素材のエキスパートによる素材の解説と、工作テクニックを詳しく解説していきます。
また、今回の「鉄道サブカルバラエティ」をテーマにした新企画「#鉄道絶対領域」は、鉄道玩具が主体の内容で代表的な「国民的鉄道玩具」の超絶作品やイベントの様子を紹介。さらに人気の「コンテナ弁当」や懐かしの「ブリキ電車」の思い出話など盛りだくさんでお届けします!