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特集・コラム

この春、憧れの「Nゲージ」を始めよう!TOMIXベーシックセットから始める鉄道模型

2022.04.21

text:上石知足(RMM)
photo:羽田 洋
協力:TOMYTEC

▲TOMIXから発売されているベーシックセットの一つである「ブルートレイン」。車両は「あさかぜ」のEF66と24系25形客車の5両編成という豪華な内容になっている。

 一言で「Nゲージ」といっても、レールに車両、線路廻りの設備に情景パーツなど様々な製品が並んでおり、これから始めるにもどれから手をつけていいのやらわからない…というのは悩みの一つでもあります。 そんなアナタの味方として長年親しまれているのが「入門セット」といわれるものです。これは長円形のエンドレスが組めるレール一式に加 え、車両、コントローラーとその周辺装備をひとまとめにしたもので、買ってすぐに走らせて楽しむことができます。

■「TOMIX ベーシックセットSD ブルートレイン」に含まれる車両

 このブルートレインが入ったTOMIXのベーシックセットにはEF66牽引、24系25形客車の「あさかぜ」 が入っています。含まれる車種は、EF66 53号機、オハネ25形とオハネフ25形の3車種による5両編成となります。ちなみに車両のナンバー・ 標記類が購入時点で全て印刷済みになっているため、箱を開けてレールを組みさえすればすぐに走らせることができる初心者には嬉しい仕様です。
 また、車両の発展として別途カニ24などの電源車や、増結の中間車を購入して編成を実物同様に長く延ばしていくという楽しみ方もできます。自由な組み合わせが楽しめるのも客車列車の醍醐味ともいえるので、自分なりに編成を色々考えてみるのもいいでしょう。

 他の発展例としては、このセットは電気機関車入り、かつ機種がEF66ということで、別購入した貨物列車を楽しむのにも好適。ナンバーはJR西日本所属のものですが、コンテナ列車の雰囲気を味わうには十分です。ブルートレインと貨物、その日の気分によって編成を変えてみるのも面白いかも…?

■ベーシックセットに含まれるアイテム

 ベーシックセットには車両の他にもレール、車両をコントロールする「パワーユニット」とその配線類、踏切を模した「リレーラーレール」が付属します。特にこの「リレーラーレール」は万が一車両が脱線してしまっても、ここで簡単に元に戻すことができます。

■長円形レイアウトからセットを買い足して発展!

●レールパターンA(ベーシックセットの内容)+レールパターンB

 先程のベーシックセット(レールパターンA) に「待避線セット」(レールパターンB)を組み込み、さらに駅ホームと橋上駅舎のストラクチャーを設置した発展例です。何もなかったオーバルのエンドレスから、駅設備を設置するだけで「駅に停める」「駅を発車する」 という列車の動きを楽しむことができるようになります。列車も待避させることも可能なので2列車同時に線路上に置くことができます。特にブルートレインなどの優等列車であれば、駅を通過させるだけでその雰囲気を味わうことができるでしょう。

 また、この「待避線セット」のポイントは電動となっているため、ケーブルをスイッチボックスに繋ぐことにより手元からポイントを遠隔操作することができます。それによりスイッチの操作だけで2列車の待避や交換などといった少し複雑な駅ならではの遊びを楽しむことができ、単調になりがちな列車の運転に変化を付けられます。

●レールパターンA+レールパターンB+レールパターンC

 先程のプランにさらに「立体交差化セット」 (レールパターンC)を組み込み、鉄橋を含む広いレイアウトに拡張したプランです。A +Bのパターンのような列車待避・交換遊びの他に、立体交差を含む線路の勾配ができたことで、よりダイナミックに鉄道模型を楽しむことができるプランです。やはり見所は鉄橋を渡る列車。これを上からではなくあえて目線を落として眺めると、より本物のように見えます。

 ちなみに勾配があるレイアウトだと、超大編成は登れなくなる場合も出てきます。ベーシックセット程度の両数であれば問題ありませんが、広いレイアウトだからと無闇に長くさせ過ぎず、適度な編成両数で楽しむのが良いでしょう。

■今月のRM MODELSの特集は「スタートライン 鉄道模型を始めよう!」

 春は「始まりの季節」! 今回の特集は「スタートライン 鉄道模型を始めよう!」と題し、鉄道模型を始めるうえで、何を揃えれば良いのかという基礎情報から、運転・工作・ジオラマ・写真撮影など、鉄道模型での様々な楽しみ方を紹介していきます。また、趣味のステップアップという切り口から、Nゲージから16番へと、よりスケールの大きい模型へのステップアップや、逆にスケールの小さいZゲージという新たなジャンルへの挑戦など、異なるスケールを楽しむ方法も詳しく紹介していきます。

 また紙面も今回リニューアル!お馴染みの「宮下洋一 昭和模型工作室」も「地鉄電車」を中心に刷新。また、「鉄道サブカルバラエティ」をテーマにした「# 鉄道絶対領域」など、新企画が続々スタートします!

 今月の特別付録は人気企画の「映える背景紙」シリーズ!今回は春にちなんで「桜バージョン」をお届けします!A面は走行&撮影用の静止画、B面はおなじみ「流し撮り」仕様となっております。桜並木をバックに快走する列車の走行シーンを撮影して是非お楽しみください。

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