タカラトミーは、プラレールシリーズの新商品として「最後のブルートレイン 北斗星DD51重連仕様」を発売した。1988年の青函トンネル開通に合わせ登場し、上野~札幌間で長年運行されていた豪華寝台特急「北斗星」。今回の新商品では、2015年に引退した最後のブルートレインが函館と札幌の区間を走行していたDD51の重連仕様を再現した5両編成だ。
一方で、同じく北斗星カラーのDD51を動力車とした、いささかマニアックな編成が発売されているのをご存じだろうか。「カートレイン北海道」という3両編成で、2018年からプラレールショップ限定で販売されている。
そこで今回は、2つの車両を見比べてみることにしよう。
■すべての車両にギミックが!
北斗星最大の特徴は、5両すべてになんらかのギミックが仕込まれていることだろう。先頭のモーター車はいうまでもないが、2両目の機関車はボディを開けることができ、中にはしっかりエンジンが入っている。3両目以降の客車についても、車体の片面を開けると、車内の様子が再現されている。付属のプラキッズをベッドに寝かせたり、食堂車の椅子に座らせたりと、童心に帰ってシーン再現に興じるのも意外と楽しい。
■カートレインはウェブで買えるイベント記念品
一方、カートレイン北海道のほうも、機関車は同じくDD51北斗星バージョンでありながら、きっちり車番を変えてあったり、2両目に電源車のカニ24(開けると電源ユニットも再現されている!)を組み込んであったりと芸が細かい。なお、この商品のキモである車を積む貨車ワキ10000は、カバーを外してトミカを乗せることができる。
プラレール博を中心としたイベント限定販売品だが、現在は専用アプリによるウェブでの開催となっており、カートレインもウェブ通販での購入が可能(詳しくはこちら)。1セットに貨車が一つしか入っていないのがやや残念だが、“大人買い”して複数の貨車をつなぐと、なかなか迫力ある見た目になりそうだ。
■両方買って、こんな遊びも
すでにご紹介したとおり北斗星は5両編成だが、実際の北斗星には電源車が組み込まれるのが基本。そこで、カートレインの電源車を組み込んで6両編成としてみた。車体色が同じなので、違和感がないのはもちろんのこと。作り込みの細かさとも相まって、その魅力をより高めることができる。
対して、カートレインの方には、本来あるべき客車を入れ込むのがいいだろう。愛車とともに鉄道の旅を楽しむ様子が再現できる。
■旧金型ならではの豊富なギミックと作り込み
さて、長年プラレールに親しんでいたり、コレクターの方はご存じだろうが、今回の2商品は、最近金型を起こして作られた商品ではない。「昔持ってたなぁ」と懐かしく思う人もいれば、「そろそろ新しい金型に!」と思う人もいるかもしれない。だが、いまプラレールで遊んでいる子どもたちにとっては、どちらも生まれる前に引退していた車両だ。マーケティングの面だけでいえば候補に入ることはないだろう。にもかかわらず、大人向けにも思える名車両を販売し続けてくれることは、おじさん世代のファンにとって喜ばしいことだといえそうだ。
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