modeling:都市モデラー MAJIRI(Cityscape Studio)
photo:羽田 洋
人々が青信号の交差点を行き交い、高架線を電車が、そして信号待ちの自動車が巻き起こす喧騒が聞こえてきそうな渋谷駅前の交差点。実はこの風景、一人のモデラーが作り出したジオラマ作品なのです!いったいどのようにしてこの渋谷の街を作り上げたのか、写真を中心に見ていきましょう。
今、ネット上で注目を浴びている都市モデラー MAJIRI氏。氏の作る情景は、都市部に住む誰もが日常的に目にする都会の風景そのものです。この渋谷の交差点は、誰もが思い描く「東京らしい」風景と言えるでしょう。そんな東京・渋谷の風景が740×530mmのスペースに作り込まれています。
この作品が本物のように見える理由の一つとして、都会ならではの汚れた部分も包み隠さずに作り出しているところにあります。氏いわく「都会の風景は、整然としたイメージですが、裏側や角には美しくない部分も存在します。それらを含めて都会の魅力であると思うし、そんな部分を再現してこそ、その街らしさが出るのだと思います」とのことだと言います。
細かな部分を作り込むと、模型ではどうしても破綻してしまうことが多いですが、この作品ではそのような破綻は見られません。というのも、この作品は3Dプリンター、レーザーカッターを駆使して製作しており、組み立てや塗装などの一部作業のみを手作業で行なっているそう。また、ストラクチャーの寸法なども地図サービスや航空写真などから採寸しており、まさに合理的で現代らしい手法で作られた作品と言えるでしょう。
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■都市モデラー MAJIRI氏製作渋谷駅スクランブル交差点ジオラマも掲載!Nゲージ大図鑑2022
鉄道模型の総合情報誌・月刊『RM MODELS』誌上で過去1年間に紹介した鉄道模型新製品の中から、日本国内向けNゲージ関連製品だけを凝縮し、カテゴリーごとに再整理・編集した1冊。
今回は巻頭・特集記事の再拡充によって内容度の高い特集に。いま巷で話題の渋谷スクランブル交差点をNスケールで再現した作品をはじめ、撮り鉄に人気のお立ち台「山崎の大カーブ」を再現したモジュールレイアウト、Youtubeで人気のNゲージモデラー、SHIGEMONさんへのインタビュー、リビングに隠された鉱山鉄道レイアウト、そしてメーカーインタビューはグリーンマックスの牛久保孝一さんに製品管理についていろいろインタビューを実施など、読んで見て満足の内容です。また、ネコパブショップ購入特典としてE261系「サフィール踊り子」号のポスターが付いてきます!