JR鶴見線の浜川崎周辺をイメージしたというこのジオラマは、長らく鉄道模型趣味から遠ざかっていた作者が、先の“ステイホーム”期間中に完成させた作品である。
鉄塔やタンクがひしめき合う工業地帯の合間を縫うように列車が走り、それらをまたぐように高架駅や高速道路が設けられる。工業地帯らしい密度感は、鉄道好きでなくとも惹かれる魅力に溢れている。
製作・写真:齋藤雅寛(RMモデルズ319号より)
ベースはTOMIXのレイアウトボードで、サイズは横900×縦600mm。レールはファイントラックを使用し、ミニカーブレールやスーパーミニカーブレールを要所に用いることで、限られたスペースに入り組んだ線路配置を再現。所狭しと並ぶ工場設備が詰め込まれている。
誘導員先導のもと、工場をすり抜けるように現れる貨物列車が本線に合流。いくつもの引き込み線が
専用線らしさを演出している。
工場の中ほどには水路を配置。濁った水と工場内の薄暗さがそれらしい雰囲気を漂わせている。上空には高速道路が横切り、高圧鉄塔や煙突はジオコレをベースとして製作している。
高速道路はプラ板や角材と既製品を組み合わせた自作で、首都高速横羽線をモチーフとしている。
細部に仕込まれたLEDは株式会社マイクラフトのものを使用している。超小型でジオラマ用として
最適なものがラインナップされている。
高速道路は街路灯だけでなくトラックのヘッドライトやテールライトも点灯。工場部分との明暗の対比も印象的だ。
厳密ではないものの、高度により点滅の仕方が異なる障害灯も、ローアングルから見ると視覚効果が高いことが分かる。
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