modeling & photo:根本貫史
部屋の床に敷いて走行を楽しむフロアーレイアウトは、鉄道模型の一般的な楽しみ方のひとつです。もちろん製品のままでも十分楽しめますが、実はワイドPCレールなら少し手を加えるだけで情景付きレイアウトの雰囲気を味わうことができるのです!
■レールを着色する
まず手始めにレールの着色が一番簡単な加工方法。これは既存のレールシステムでも同様ですが、洋白製の銀色に輝くレールは実物のレールと大きく印象が異なる部分でもあります。実物のレールは側面が赤茶色で、車輪と常に接するレール踏面だけが擦れて銀色に輝いています。そこで製品のレール側面をアクリル系塗料の茶色(作例ではタミヤXF-64 レッドブラウン)で塗装しました。これだけでもレールに重厚感が出てリアルになります。
さらにワイドPCレールは道床部分が鉄路柵まで拡大したので、エアブラシによるウェザリングの他、ターフやパウダー類で雑草や犬走りの表現を追加するとフロアーレイアウトながら固定式レイアウトの雰囲気を楽しむことができます。
■複々線をさらにワイドに!
従来は高架複線レールを加工するしかなかった複々線の直線区間ですが、並列接続が可能なワイドPCレールなら加工なしで簡単に表現できます。側壁の選択次第で高架や近代的なヤードの表現にも使えます。
■寒冷地ファン必見!フロアーレイアウトでもお手軽雪景色!
雪景色の表現は、これまで情景付きレイアウトでしか表現することができませんでしたが、ワイドPCレールの拡大された道床を活用すればフロアーレイアウトでも雪景色の表現と走行を楽しむことが可能です。雪を表現する素材は各社から出ていますが、作例ではリキテックスのモデリングペーストを道床全体に塗って、モーリンの雪職人4号(粉雪細目)を散布しました。
ちなみに、レール内側の枕木付近にこってりペーストを塗ると、走行に支障が出るので雪職人を付属のマットメディウムで薄く固着させるか、白色で塗装するだけにしておいた方が無難でしょう。
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