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特集・コラム

総合買取サービス 高く売れるドットコム 鉄道模型買取査定の現場に潜入!【PR】

2022.02.21

レポート●瀧口宜慎(RMM)
取材協力●株式会社マーケットエンタープライズ

 

 鉄道模型の中古モデルの買取りは大きく分けて、鉄道模型専門店が行なっている中古部門と、総合買取サービスを行なっているお店とがあります。専門店はより適正な査定をしてもらえそうですが、家の近所にはなかなかありません。一方で総合買取サービス店は、全国展開をしているお店も多く、また宅配買取や出張買取など、遠隔地に住んでいても利用できるサービスを展開しているケースも多いため、比較的手軽に利用できます。
 そこで今回は、最近ネット広告や雑誌広告などで話題の総合買取サービス「高く売れるドットコム」へ、一連の宅配買取の方法とともに実際に鉄道模型の各製品を持ち込み、中古品評価の判断基準や買取価格を聞いてみました。

 

■まずは宅配買取へ

 「高く売れるドットコム」のセールスポイントは何といっても出張買取と、宅配での買取サービス。後者の宅配サービスには宅配キットという同社ならではの発送ツールがあり、電話で申し込むと自宅まで段ボールと梱包材、申込書など一式が入ったものを届けてくれます。この中には、梱包方法の説明や返却発送伝票まであり、梱包・発送の準備が出来たら自宅まで運送業者が集荷までしてくれ、家から出なくても買取査定ができるという至れり尽くせりのサービスなのです。

▲自宅に届く宅配キット。段ボール箱や梱包材、買取申込書はもちろんのこと、発送の段取りの説明書も入っており、初めてでもスムーズに買取依頼ができるように考えられています。

 

 買取品発送時に心得ておきたいのが鉄道模型の梱包。Nゲージのブックケースの製品は、クッションの働きもするのですが、ケースと車両の間にすき間があると部品が取れたり、塗装が擦れたりしてしまうことも。クッションの中でも車両が動かないように薄いビニールで包んで収めると振動も抑えられます。
 申込書には形式・番代・メーカー名・品番など、項目に沿って記入します。

▲梱包材は依頼時にヒアリングしたうえで十分な量を送ってもらえるので安心。ケースごとにエアキャップで包むとなお良い。

 

■いざ査定へ!

 東京・江東区にある「高く売れるドットコム」の東京リユースセンターに、定番の製品からちょっと込み入った事情の製品までを持ち込んで鉄道模型買取担当者・高野浩志さんに製品の査定評価と、査定額を聞きました。ちなみに査定額は常に変動するものですので、ここでの金額は2022年2月1日現在の査定価格となります。

 

■Nゲージ 103系高運・非ATC車(KATO製 1980年代)の場合

高く売れるドットコムで鉄道模型を無料査定する

RMM瀧口
RMM瀧口
これはKATOの103系高運転台の車両6両です。購入当時は単品で購入したのですがその後KATOのブックケースに詰め替えたものです。
まずは、品物の状態や、動力の作動チェック、ライト関係の点灯をチェックします。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
箱を交換しているのは商品評価として下がるのでしょうか?
それは品物の性質に寄ります。この103系は古いので製品そのもの状態の評価が大きいです。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
ちなみに103系の路線カラーによって評価は変わりますか?
山手線にいたウグイス色は印相に残っているのか求める方も多いので比較的高いです。では価格が出ました。6両で2,000円です。KATOからは現行、新品番の同じ形式・タイプが出ているのでこのような価格になります。
高野さん
高野さん

 

■Nゲージ E259系「成田エクスプレス」(KATO製)の場合

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RMM瀧口
RMM瀧口
これは基本セットの3両と増結セットの3両を合わせてメーカー純正のブックケースに入れたものです。
LEDが綺麗に発光しますね。動力もしっかりしている。基本セットの紙箱がないこと以外は高評価です。6,500円でいかがでしょうか。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
やはり箱ってないとだめですか?
だめということはないですが、この商品は基本と増結を合わせた編成ではなく、基本セットと増結セットそれぞれに需要がありまして、別々に査定した方がやや高くなります。商品や時期によっては増結セットの方が、買取値段が高くなるものもあるんです。市場に出回る数が増結セットの方が少ないそんな事情も絡んでくるんです。
高野さん
高野さん

 

■Nゲージ 名鉄7000系7011編成(日車夢工房・TOMIX製)の場合

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RMM瀧口
RMM瀧口
これは名鉄7000系引退時に日車夢工房から限定品として発売された7011編成でCD-ROMデジタル写真集などが付録で付きます。
こういった限定品は外箱やスリーブがあることが原則なんですが、スリーブはやや傷があるものの問題にならない程度です。付録のCD-ROMも美品です。動力が久しぶりに動かしたのでやや難ありです。室内灯は標準装備で全て点灯しますね…はい、こちら18,000円です。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
これまで査定していただいた品物と比べて高額ですね! その理由はなんでしょうか?
本来動力が動かない場合はジャンク品となってしまうのですが、この商品は限定品なのでその点で高評価となります。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
限定モデルは買取も高くなるんですね。
限定モデルでも「さよなら~号」などのセットは中古市場では意外と需要が少ないのです。その形式が大好きなファンの方は新品で購入されていて、後から欲しいという需要は少ないので、限定品だからといって買取値が高いとは言い切れないというところはあります。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
ちなみに国鉄・JRと私鉄の車両で買取価格に関係性はありますか?
純粋に人気がある車両か、そうでないかという部分で見ているのでそういったことはありません。
高野さん
高野さん

■16番 EF65 1000番代後期型(KATO製)の場合

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RMM瀧口
RMM瀧口
1:80スケールのモデルでこれは、部品取り付けはおろか、走行させたこともありません。新品同様です。
こういったレギュラーの形式で数年おきに再生産されるものは、箱も大事ですが、それ以上に動力やヘッドライト、パンタグラフなど基本の状態を見ます。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
鉄道模型の査定は基本的に何段階で査定されているのでしょうか?
弊社の場合6段階です。この数値の判断基準は買った時の状態にどれだけ近いかということで判断しています。製品付属のパーツや説明書の有無などです。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
ディテールアップなど社外部品を付けてる場合はどうでしょうか?
仕上げの綺麗な場合のみですが、元の製品の査定価格と同じですね。追加部品は査定の対象にはなりません。加工によって工作の破綻あった場合はジャンク品として扱われます。
高野さん
高野さん

 

■16番 EF62  2次車篠ノ井機関区(TOMIX製)

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RMM瀧口
RMM瀧口
これも1:80スケールで、EF62の金属製手スリが取付済のプレステージモデルになります。
箱を交換されている方も多いのですが、専用の箱ではないので、パンタやステップ、ホイッスルなどの破損に気を付ける必要があります。この品物もホイッスルが抜けていました。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
やはり元の箱があった方が好評価なのですね。
中古をお求めになるお客様の中には走行を求める方と、コレクションを求める方、加工を求める方などいろいろいらっしゃいます。できるだけ新品に近い方が幅広く需要に応えることができるので、箱に関してもあった方がよいという判断になります。こちらの買取価格は25,000円ですが、元箱があれば30,000円くらいになります。
高野さん
高野さん

 

■Nゲージ 大糸線旧型国電各種(グリーンマックス製キット組立品)の場合

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RMM瀧口
RMM瀧口
これはグリーンマックスのキットを組んだもので、先頭車前面を半流線形か、切妻か交換したり、前面側面のHゴム窓を追加したりしています。
実は・・・鉄道模型の査定評価で一番心苦しいのが、キット組立品なんです。作られた方は、間違いなく完成品よりも思い入れがある品物だと思うのですが、やはり前のオーナーの存在が強く感じられてしまう品物は、次のお客様に買っていただく機会が少なく、低い価格で評価せざるを得ないのです。この品物はさらに屋上のパンタグラフやベンチレータ、前照灯など壊れているものもあるので、7両ひと箱まとめても500円です。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
これはジャンク品扱いですか!? こればっかりは悲しい査定ですね。
はいジャンク品になります。次のお客様が買ってくれるか、くれないかを考えるとどうしてもこの価格となります。
高野さん
高野さん

 

■16番 8200形蒸気機関車(中村精密製塗装済完成品 1978年)の場合

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RMM瀧口
RMM瀧口
これは後にC52となった形式で、国産唯一の3シリンダー式の蒸機の製作のため、参考用にアメリカから6両が輸入された蒸機です。
戦後まもなくの1947年には全車廃車になっています。
このモデルは実車がマイナーながら、知る人ぞ知る存在な上に、塗装済完成品で箱、部品などの欠品が少ないので、この今回査定の中で一番高い値を付けました‥60,000円です。
高野さん
高野さん
RMM瀧口
RMM瀧口
なんと! なぜこんな高額査定に!?
16番の蒸気機関車は、金属のモデルは人気が安定している上に、マイナーな形式ながら探しているファンは意外に多いモデルなのでこの価格としました。
高野さん
高野さん

 

■瞬時に適正価格を打ち出す「高く売れるドットコム」の査定

 ここまでいろいろな鉄道模型を査定していただきましたが、蓄積されたデータベースを基準とした査定はスピード感、正確さともに優れており、専門店での買取とそん色ない適正価格での買取をしていただけるという印象でした。「我々の志すところは、大事にされてきた物を次のオーナーにも長く大事にしていただく、バトンを引き継ぐ仕事。無駄を出さない社会を目指すことです。量によっては出張買取も行ないますので、お電話をお待ちしております」と語る高野さんの目は真剣そのもので、大切なコレクションの“第2の人生”をお任せするパートナーとして、信頼できる業者さんであると感じました。

 

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