text:鈴木重幸
photo:青柳 明(RMM)
2007(平成19)年の登場以来、大量増備により瞬く間に東海道・山陽新幹線の主力となったN700系。2013年には改良型の1000(JR東海)・4000(JR西日本)番代、通称「N700A」が運用を開始。2020年からはフルモデルチェンジしたN700Sの増備が進んでいます。
さて、N700とN700Aですが、性能的な部分はさておき見た目にはさほど差がないように思われます。ですが、細かい部分で差異が存在します。ここではTOMIX製品を題材に実車写真を交え「N700」と「N700A」の違いについて迫ってみましょう!
■一番目立つのは…
実のところ、N700とN700Aでは模型的な観点からの違いはごくわずかなのですが、製品は押さえるべきポイントは全て押さえています。N700Aとしての変更点で最も目立つのはやはり側面のロゴマークでしょう。アルファベットの「A」をあしらったロゴは、以前のN700から大きくデザインが変わっているため一番見分けがつくポイントと言えます。
■ココを見分けられたらすごい!
▲前頭部の違いを俯瞰で見る。左がN700、右がN700A。ライトケースの下側拡大は駅構内進入時にヘッドライトの照射角を広げて視認性を向上させるための改良。
ですが、前頭部のライトケース形状と窓下帯の長さ変更はファンとしては見逃せないポイントです。「知らなければ言われないと気が付かない」レベルの小さな違いですが、比較写真を見ると一目瞭然なのがわかるかと思います。
この他にも実車ではなかなか気が付かない床下の違いとして、N700では一部中間車の海側床下にある横長のルーバーが、N700Aでは全て廃されているのが識別点として挙げられます。もちろんこれも製品では作り分けています。
↓細かい違いの画像はコチラから!↓