多くの人が憧れるジオラマだが、初心者にとってはどんな仕上がりになるのか想像がしづらいもの。
「ボードの上にレールや建物を置く」とは言うけれど、並べ方にもコツがありそうだし、できれば失敗はしたくない…。
そこでご紹介したいのが、駅そのものをジオラマにして、そこに車両を組み合わせるというもの。
今回使用したのは、TOMIXの「木造駅舎」。
この駅舎の発売は1976年!ということなので、今年で46年というロングセラー商品だ。
筆者が子どものころに持っていたのは壁がベージュで屋根が赤茶だったので、長い歴史の中でリニューアルが行われてきたのだろう。
…と、いささか前置きが長くなってしまったが、実は本題の行程はほとんどない。
「駅舎やホームに人や草木を置く」
この一言に尽きてしまう。
だが、写真のとおり、その差は思いのほか大きく、シンプルな駅に“動き”を加えることができる。
また、スミ入れや汚し塗装(といっても、専用の便利なアイテムがあるので塗るだけ)を施せば、雰囲気をよりアップさせることもできる。
いかがだろうか。
この駅ジオラマのいいところは、作業が簡単であることだけでなく、展示や収納の場所を取らない点も挙げられる。
たまに車両を眺めるだけなら、この駅を添えるだけでその魅力を高めることができるはずだ。
- 「地方の駅に入線するトワイライトエクスプレス」。それぞれテーブルの上に置いただけだが、そこに小さな景色が生まれる。
- 箱から出したばかりの「木造駅舎」電話ボックスと丸いポストが時代を感じさせる。
- 人や植え込み、桜の木を設置しただけだが、表情が豊かになった。
- ホーム側から見たイメージ。
- ジオコレシリーズの「ザ・人間」には様々なシチュエーションが用意されているので、場面をイメージしながら並べるだけでも楽しい。
- グレー単色のホームも、タミヤの「ウェザリングマスター」で汚してみた。
- 植え込みにはフォーリッジを貼り付けた。
- ブロックはスミ入れ塗料を少量つけるだけで、勝手に隙間に流れていってくれる。
- ウェザリングはメイクの要領でパウダーをこすりつけていく。
- 今回はスミ入れ、ウエザリングともにタミヤ製品を使用。
- シンプルな駅だけに、ひと手間加えるだけでも印象は大きく変わる。
- イメージ画像の背景に置いていたのは発泡スチロールのブロックにフォーリッジを貼り付けたもの。