185系

特集・コラム

「のぞみ」誕生から30年… 16両編成がスッポリ収まる迫力の駅を舞台に新幹線車両をNゲージで楽しむ!

2022.01.22

modeling & photo:羽田 洋

 「新幹線」と聞いて、みなさんはどんな風景を思い浮かべますか?鉄道模型誌RM MODELSの協力カメラマンである羽田 洋さんは、日頃新幹線と最もよく接する場所である「駅のホーム」を真っ先に思い浮かべるそうです。RM MODELS誌面上でも様々な作品を発表し、気鋭のモデラーでのある羽田さんですが、今回は16両フル編成が収まる迫力の新幹線駅モジュールをご紹介します!
 ここではその全容とともに、モジュール上で撮影された実物さながらの新幹線情景をご覧いただきましょう。

■長らく構想していた夢の新幹線駅

 全長2,840mm、全幅275mm、側壁高さ165mmに及ぶ大きさの新幹線駅は、通過本線と副本線(待避線2線)の片側3線、上下合わせて6線からなる大きさだ(この大きさでも、実物では中間駅クラスだが…)。制作期間は1年半、構想は少年時代に夢見て以来30年に及んだというこの作品は、特定の駅を忠実にモデル化したものではないが、作者のイメージする「新幹線らしい駅」ディテールを各地の駅から抽出しており、「どこにも存在しないのに、不思議と見覚えのある」印象を見るものに与えてくれる。それゆえ、全国どの路線のどの時代の新幹線車両を置いても違和感なくハマってしまうのである。

▲N700系「のぞみ」と700系「ひかりレールスター」の待ち合わせをする0系・100系「こだま」。周りを山間にすることで山陽新幹線の中間駅風の雰囲気に早変わり。

▲今年で誕生から30年を迎えた「のぞみ」の初代車両である300系。引退から早くも10年が経とうとしており、その姿を懐かしく思う人も多いだろう。

 開業から50年以上の月日が経ち、全国各地へのネットワークを構築した新幹線は、今や当時とは比べ物にならないほど、たくさんの人々の生活に関わる存在となりました。皆さんが心に描く新幹線はどんな風景の中を走っていますか?今まで模型では縁遠かったという方も、これを機会に新幹線を「開業」をしてみてはいかがでしょうか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加