特集・コラム

「編集長敬白」でおなじみだった名取さんのナローワールド写真展…!

2021.10.16

text & photo:羽山 健(RM)

 東京・新宿のリコー・イメージングスクエア東京にて、元レイル・マガジン編集長にして現・鉄道模型趣味編集長の名取紀之さんの写真展「Narrow Gauge World-時刻表にない鉄道」が開催中です。

 名取さんと言えば、ネコ・パブリッシング在職中に鉄道ホビダスにて名物ブログ『編集長敬白』をウィークデイは欠かさず更新しておられましたが、その中でも時折ご自身の趣味領域である世界の現役ナローゲージ鉄道巡りの話題を展開されていました。多忙の中を縫っていつの間にそんな準備や下調べを行ったのか最後までナゾでしたが、日本語のメディアでは絶対に紹介されたことのない「インダストリアル・ナロー」の深淵なる世界を垣間見せて下さったのは記憶に新しいところです。

 筆者の記憶の限りで挙げても、北ドイツの島へ渡る海上軌道、中国・大連の塩田軌道、オーストリア・スイスのライン河の河川改修軌道、オーストリアはウィーンの老人ホームの給食配布軌道など…存在そのものが日本人には理解しがたいものすら多く、またそこで働く車両たちも「魑魅魍魎」としか表現できないような奇怪なものが多かったと思いますが、そうしたものに対する限りない好奇心が、世界中を旅する原動力になったのでしょう。英国Narrow Gauge Railway Societyの中でも、アジア圏の特筆すべき会員として一目置かれておられるとも耳にします(システム移行時に「編集長敬白」過去アーカイブの引っ越しができなかったのが返す返すも残念…)。

 さて本写真展では、過去に「編集長敬白」で取り上げたものだけでなく、それ以前・それ以後に訪問した地点も含めて、ヨーロッパとアジアの領域から興味深い鉄道を紹介しています。レイル・ファンだけでなく一般の方も広く来場する会場であることを考慮し、場内の順路や写真の配置も相当練り込まれているご様子。もちろん解説文が平易な言葉遣いながら「読ませる」ものであるのは言うまでもありません。

 また、この会場から発売開始となった同名の図録(OFFICE NATORI刊)は展示作品以外も収録されており、前述のブログ以外のメディアでは発表されてこなかったこの分野の貴重な刊行物となることでしょう。(定価:1,000円、税込)

 写真展は10月25日(月)までの開催。当初、開催時刻が18:30までとされていましたが、会場の時短営業の関係で17:30までとなっています(最終日は16:00まで)。

 また、11月25日(木)~12月6日(月)は巡回展としてリコーイメージングスクエア大阪でも開催されますので、西日本在住の方はご期待ください。

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🔶名取紀之写真展「NARROW GAUGE WORLD −時刻表にない鉄道−」

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