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特集・コラム

お座敷で「5直」!Nゲージで乗り入れ遊びを楽しむ

2021.04.16

text & photo:瀧口宜慎

 「乗り入れ」「直通運転」は鉄道シーンの中でも魅力的なポイントのひとつ。模型でそれを再現するという方も多いのではないでしょうか?

 そこで今回はお座敷運転で楽しめる相互直通運転風のレイアウトプランと遊び方をご紹介します。大きさの規模的には自宅では難しいかもしれませんが、運転会などのレイアウトネタに是非!

■「5直」をモデルに直通運転をお座敷で楽しもう!

▲相互直通運転を楽しむことができるお座敷エンドレスレイアウト。奥から東急東横線、西武池袋線、東武東上線の順。東急線はKATOのユニトラックの複線。西武線と東武線はTOMIXのファイントラックの単線によるエンドレス。写真左で各線を繋ぐのが東京メトロ副都心線にあたる線路。実物は渋谷を境にそのまま一本の路線となっていますが、模型では東急と副都心線の分岐駅では複線同士が分岐するため、立体交差としています。

 今回、直通運転レイアウトを作るにあたってモデルにしたのは、2013年から開始された東京メトロ・東急電鉄・横浜高速鉄道・東武鉄道・西武鉄道による5社7線の直通運転。その中でも中核を成す「東京メトロ副都心線」「東急東横線」「西武池袋線」「東武東上線」をそれぞれの線路に設定。複数のポイントや連絡線を介して直通運転遊びを行っていこうと思います。

▲西武池袋線と東武東上線の連絡駅であり、副都心線への分岐駅。かなり省略していますが、イメージは小竹向原あたりでしょうか?
 両エンドレスを単線にしたことで、上下線の列車の動きに干渉する場所がなく、シンプルな配線の駅ができました。

▲レイアウトプランはこのような形。東急東横線・西武池袋線・東武東上線を東京メトロ副都心線を介して繋ぐ形態。

 

■東急東横線から東武東上線への直通運転

 まずは東急東横線から東武東上線への直通運転を行います。以下ギャラリー画像にて一連の流れを解説いたしました。

■ダブルクロスポイントの電流の流れ

▲通常の方分岐のポイントなどでは開いている方にだけ電気が流れる選択式ポイントですが、ダブルクロスポイントの場合、複雑な配線になるのを避け、ポイント中央部で双方からの電気をギャップによって切っています。このポイントを超えての電気配線は複線エンドレスへの組込以外は4方向の線路それぞれにフィーダーが必要となるのです。

■西武池袋線から東急東横線(外回り)へ

 今度は西武池袋線から東急東横線の外回り線へ直通運転を行っていきます。

■KATOユニトラックとTOMIXファイントラックとの接続方法

▲両社の線路の接続にはKATOユニトラック ジョイント線路(品番20-045)を使えばワンタッチで接続できます。

 

■お座敷レイアウトに“相直”の香りを…

 今回は運転形態により、Nゲージで「相互直通運転」の雰囲気を出してみましたが、ただ単に既製品を並べただけのお座敷運転ではなかなかその風情を出すのが難しいというもの。ですが、お座敷運転でも十分相互直通運転の雰囲気を出せるような線路配線のギミックを紹介します。

▲複線から別の複線が分岐する場合はこのような立体交差が良く見られます。今回のように地下鉄へ入る場合、外側の高架線が地上線と考えると、中の2線は地下に入っていくようにも見えます。

▲今回の東武・西武の接続駅の場合、写真の青いラインの場所に引き上げ線を作ると、より私鉄風で、同時に運転できる列車の種類も増やせるでしょう。

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