個性豊かでどの車両にも魅力はありますが、「どれがいちばん」なのかを決めたくなるのも人の性というもの。ここでは、いろいろなナンバー1をまとめてみました。知らなくても困らないネタですが、知っていると見方が少し変わるかも⁉
●最高速度
・新幹線
1位:320キロ(東北新幹線「はやぶさ」「こまち」)
E5系・H5系、E6系が東北新幹線宇都宮~盛岡間で記録する時速320キロが国内の営業路線での最高速度です。車体傾斜装置を搭載しているので、カーブ区間でも320キロで通過することができます。
2位:300キロ(山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」「さくら」)
3位:285キロ(東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」、山陽新幹線「ひかり」「こだま」)
・在来線
160キロ(京成「スカイライナー))
在来線の最速列車は京成「スカイライナー」で、時速160キロです。2 番目は130キロで、JRや近鉄の一部特急のほか、常磐線特別快速や京阪神の新快速で実施しています。
●評定(平均)速度
・新幹線
1位:224.29キロ(東海道・山陽新幹線「のぞみ」)
表定速度とは始発駅から終着駅まで、停車時間も含めた平均速度を指します。最も速い「のぞみ64号」は、博多~東京間1069.1キロを4時間46分で結んでいます。
2位:220.05キロ(山陽・九州新幹線「みずほ」新大阪~鹿児島中央間)
3位:217.71キロ(東北新幹線「はやぶさ」新青森~東京間)
・JR在来線
1位:104.26キロ(「サンダーバード」「ダイナスター」)
北陸本線のエース「サンダーバード」が大阪~金沢間267.6キロを最高速度130キロで走り、2時間34分で結びます。
2位:98.43キロ(「ソニック」)
3位:96.56キロ(「ライラック」「カムイ」)
・私鉄特急
1位:91.06キロ(近鉄名阪特急)
近鉄名古屋~難波を結ぶ名阪特急のうち、最高速度130キロを誇る「アーバン」が最も高い表定速度を記録します。
2位:87.72キロ(近鉄「しまかぜ」)
3位:87.41キロ(京成「スカイライナー」)
●スピード記録
・超電導リニアスピード記録:603キロ(超電導リニアL0系)
L0系はリニア中央新幹線を開発するための試験車両で、山梨リニア実験線で試験走行をしています。2015年4月21日に世界最高速度の603キロを記録しました。
・新幹線スピード記録:443キロ(955形300X)
300XはJR東海が開発した新幹線試験電車で、700系やN700系の開発にも役立った車両です。1996年7月26日に新幹線で一番速い時速443キロを達成しました。
・在来線スピード記録:179.5キロ(381系)
国鉄時代に湖西線で381系を使用したスピードアップ試験を実施したことがあり、1985年11月26日に達成した179.5キロが在来線で最も速い記録となっています。