取材日:’20.11.29
text & photo:鉄道ホビダス担当
今年はコロナ禍により主だった鉄道模型イベントは軒並み中止となってしまいましたが、小規模かつ節度を持って開催を試みる方々も現れてきたようです。この週末は吉祥寺にて、Rail Classic主催の「鉄道模型アートマルシェ~鉄道模型はアートの夢を見られるか Ver.5~」が開催されましたので、簡潔にレポートをお送りします。

このイベントは「アートの夢を見られるか」という副題が付いている通り、単に模型の出展だけでなく、様々なジャンルのアートに鉄道というモチーフを盛り込んだ出展が見られるのが特徴です。スケールモデルにある意味凝り固まった頭をほぐしてくれる、そんなイベントだと思います。会場も、画廊であるgallery NAGATANI。吉祥寺駅北口から数分というアクセスの良さでした。それでは、出展者ごとに出し物をご覧に入れましょう。
●あららぎさん

▲Oゲージナローでの、蒸気機関車(シェイ)が似合う機関庫のセクションレイアウトを展示。アジア的な、亜熱帯の湿潤な風土をイメージされているとのこと。機関庫内の工具類は、もともとお好きで海外製のキットを製作しており、それをフル活用したそう。
●城東電軌

▲最新製品の、秋保電鉄モハ410(16番)キットを即売。同社初の16番キットであり、魅力的な仕上がり。
●銀路画報

▲イラスト同人誌「汐津町線情景」に登場する心象鉄道・千葉九十九里交通の自作Nゲージ車両を展示。
●工藤芳夫さん

▲市販キットをベースに精密に組み上げた蒸機やナローDCの作品を展示。
●宮下洋一さん

▲新作車両、ジオラマを複数展示。これは静岡鉄道秋葉線をイメージした作品。
●浅間模型

▲Oナローの草軽電鉄のL型電機のキットを発売。
- あららぎさんのOナロー機関庫セクション。
- 引いてみると小ぶりなターンテーブルも。
- 城東電軌の新作、16番の秋保電鉄。
- 城東電軌の試作品で、南海のダブルルーフ電車(12mm)。
- 城東電軌主宰の鵜藤さんが、銀路画報の世界観をナローのセクションとして再現したもの。
- 駅舎外観や建物配置は銀路画報に掲載されたものに忠実に製作されている。
- その銀路画報の世界観を本人がNゲージで製作した車両たち。
- 工藤芳夫さんのC57 53。
- 宮下洋一さんの秋葉線セクション。
- 宮下洋一さんの、看板建築店舗を置いたジオラマ。
- 宮下洋一さんが、前出・城東電軌の秋保電鉄をさっそく完成させて展示。
- RMMの宮下さん連載でも取り上げられた新作車両群。
- 浅間模型の草軽電鉄デキ12形組立見本。
- ねこをモチーフとしたイラストを毎回出展しているおおやぎえいこさん。絡める鉄道車両がマニアックにパワーアップ!
- 大塚義孝さんもねこをモチーフに、鉄道と絡めた写真を展示。
- サン丁目Art-Laboが出展の木製駅舎。半完成状態で、自由に遊んでほしいという提案。
- サン丁目Art-Laboは革製の小物も出品。国鉄色をモチーフとしたキーホルダーなど。
- 村上 遼さんが出展している古い国産車をモチーフとしたイラスト・絵本類。
- 松本おでんさんは時節を反映した柄のマスクなどを展示即売。
イベントは11月28・29日の2日間の開催で、既に終了しています。今後も感染対策には各自注意しないといけない状況ですが、来場者も出展者も、久しぶりのイベントを心から楽しんでおられたのが印象的でした。























