text & photo:RM
取材日:’20.9.29
取材協力:九州旅客鉄道
2020年10月15日に運転開始するJR九州の観光列車「36ぷらす3」の報道公開が9月29日に行われた。
今回公開された「36ぷらす3」は787系6両がベースとなっており、全車グリーン車となっている。外装は艶のある黒となっているほか、各所に装飾が施されている。
▲JR九州787系BM-363編成「36ぷらす3」。1号車からクモロ787 363+モロ786 363+サロシ786 363+サロ787 363+モロ787 363+クモロ786 363で組成されている。
また、車内についても大幅なリニューアルが行われ、個室中心のレイアウトとなっており、カウンターやフリースペースなどゆとりのある車内となっているのが大きな特徴だ。また、デザインは外装・内装ともにJR九州の観光列車などでおなじみ、水戸岡鋭治氏が手掛けた。
「36ぷらす3」は5種類のルートが設定されており、曜日によって異なる地域を走るのが大きな特徴となっている。運行開始後は様々な旅行プランが楽しめる列車と注目されそうだ。
■各車両内装
●1号車
▲3〜4人用個室を4室配置。床面は畳敷きとなっている。
▲1号車の使用樹種はブラックウォールナット。
●2号車
▲2号車には4〜6人用個室が3室設けられている。2号車の仕様樹種はペアウッド。
▲車椅子対応個室が設けられているほか、多目的スペース、多目的トイレ等を設置されている。
●3号車
▲3号車には1〜2人用個室6室を設置している。個室の使用樹種はベイマツ、ペアウッド、ブラックウォールナット。
▲3号車には1〜2人用個室を6室のほか、ビュッフェも設けられている。使用樹種はホワイトシカモア。ビュッフェの床、壁、カウンター腰は新型コロナウィルスに強い銅板とした。
●4号車
▲4号車はマルチカーとなっており、ここで体験メニューや車内イベントでの活用も予定している。
▲ミニカウンターも設置。4号車の使用樹種はホワイトシカモア、ペアウッド。
●5号車
▲5号車はグリーン席となっており、九州新幹線800系の座席をベースとして、大型のテーブルを備えたものとなっている。車両中央部のスペースは案内等に活用可能。
▲背面に革製のポケットを設置。5号車の仕様樹種はベイマツ。
●6号車
▲6号車は1号車と同じく畳敷きとなっているのが特徴となる。仕様樹種はスギ。
▲6号車の座席の構造は5号車のものと大型テーブルや革製ポケットの装備が同様のものとなっている。