■廃車わずか3両!峠越えの通勤車
2410系は大阪線・名古屋線向けに導入した通勤車2400系の増備車として1968年〜1973年に製造され、空気ばね台車とラインデリアを装備している。また、155kWの主電動機採用により1M1T編成を実現した。また、これにより2両編成での青山峠越えが可能となった。
1971年までに2両編成18本が製造され、その中でも現在車齢50年を越えるのは2412〜2421編成である。なお、2410編成は2430系との番号重複を避けるために付番された番号である。
なお、2430系は、1971年より3両編成として増備された形式であり、青山峠などの山岳線用に中間M車を組み込んだ編成や、平坦線用に中間T車を組み込んだ編成もある。
現時点で2410系の廃車は1両(ク2591)のみ。2両(2411編成)は電気検測車”はかるくん”へ改造されており、まだまだ活躍する姿を見ることができそうである。
▲2410系 近鉄大阪線・名古屋線の主力通勤車として活躍する2410系が5200系を従えてやって来た。廃車・改造はわずか3輌で、現在も42両が健在である。’15.6.19 近畿日本鉄道 伊勢市駅 P:N.M.
第1回から第15回まで通じて、半世紀以上にわたって鉄路を駆けてきた名優たちの活躍が少しでも伝わりましたでしょうか?
全15回に渡った「今なお現役2020!50年選手15選」は今回で完結となります。お読みいただきありがとうございました。ぜひ、次の企画にご期待ください!
(今なお現役2020!50年選手15選 完)