白山前で発車を待つクハ45+モハ25の燕行き。駅舎と好一対だった県庁は姿を消し、完成したばかりの新潟市役所が見える。 1989.9 P:高橋一嘉早いもので新潟交通白山前-東関屋間の廃止から今月で25年が経つことになる。あの駅舎と、併用軌道をゴロゴロと走る小田急HB車の車体を持った電車こそ、遠来のファンにとっては新潟交通を象徴する姿だったと思う。昨年、往年の電車色のバスが登場したと聞き、久方ぶりに白山浦界隈を訪ねてみた。 白山前のあの駅舎のあった場所は、道路の形状が変わり、歩道橋もなくなってしまったため同じ場所に立つことはできなくなっていた。バスは電車がくぐっていた市役所(旧県庁)の渡り廊下の下にできた、立派なバスターミナルに発着しており、時折、真っ赤な連節バスが姿を現していた。駅舎は姿を消し、道路の形状も変更された白山前駅跡。歩道橋もなくなったので、ほぼ同じ角度の地上から見る。 2016.9 P:高橋一嘉白山前を発車する白根行きのモハ19。この時は県庁跡はまだ更地だった。 1987.5 P:高橋一嘉モハ19とほぼ同じ場所を青山に向かうバス。ほぼ同じアングルのはずだが…。 2016.9 P:高橋一嘉県庁を過ぎ、道幅が狭くなった白山浦一丁目付近を東関屋方面に向うモハ24の後ろ姿。なぜか行き先板がない。 1987.5 P:高橋一嘉上の写真から29年を経た白山浦一丁目。旧景に見えるバス停がなくなっている。旧景と同じ建物が散見されるが、駐車車輌が目に見えて少なく、軒先の看板も少なくなったようだ。 2016.9 P:高橋一嘉実は個人的には、朝夕のみ運転されていた元小田急の2220形が一番見たい電車だったのだが、数回の訪問時にはいつも検査中だったり、入場中だったりで、結局併用軌道を走る姿を見ることは叶わなかった。