← →FS342(M台車/モハ802) 写真:2008.1.3 保々 高橋一嘉 国鉄DT21の設計を使用して住友金属で製造された西武鉄道初のカルダン駆動台車。601系(1963年登場)、701系、801系のM車が履いた。西武では国鉄TR64に相当するT台車はなく、601・701系のクハでは当初TR11Aを使用し後にFS072に履き替え、また801系では当初からクハのみ新設計の空気ばね台車FS067が用意されていた。西武以外では1969(昭和44)年に西武所沢工場で製作された上信電鉄デハ200形増備車に組み合わされ、同時に相棒のクハ300形用としてT台車:FS342Tも製作されている。 写真は701系の譲渡車である三岐鉄道801系が履いているもの。軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね西武701系の譲渡車である三岐鉄道801系。西武701・801系は1997年までに引退したが、FS342は701系や401系などの車体と組み合わせて総武流山電鉄、上信電鉄、伊豆箱根鉄道、三岐鉄道に譲渡されたほか、台車のみが北陸鉄道(石川線)、西鉄(宮地岳線)に譲渡されている(譲渡車の一部はT台車にもFS342を電装解除して使用)。 2008.1.17作成参考文献「住友金属の台車22」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№471』所収/1986年 電気車研究会)『復刻版 私鉄の車両6 西武鉄道』飯島 巖 町田浩一 荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)LINKこれまでに収録した西武鉄道関連の台車DT20A FS342 FS372A FS072A FS40 SS125A SS025A SS175M SS175Tこれまでに収録した三岐鉄道関連の台車KBD-107 FS14 FS342 NT-7K KD219 KD219Aこれまでに収録したDT21近似の台車FS342 KD207 NA-31 ND-112(ND-113)