← →FS310(デオ732)軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1435mm軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね 1956(昭和31)年に登場した京阪電気鉄道の特急電車1810系用として設計された台車。台車枠は一体鋳鋼製、駆動方式は平行カルダン(WN)だが、1輌分を除いては電装準備の状態でT台車として登場している。1810系は増備車から空気ばね台車を本格採用したためFS310を履いたものは3輌のみに終わったが、続いて1957年に登場した通勤用の制御車1650形(後に二代目600系に統合)にも組み合わされ、最終的には7輌分が製造された。その後、二代目600系内での振り替えや電装、1810系から1800系への編入などを経て、最終的には600系改造の二代目1800系(1982年登場)で使用されていたが、1989年までに全廃。このうち2輌分が叡山電鉄に譲渡され、デオ730形の台車に使用されている。 写真は叡山電鉄デオ732のもの。2008.2.2 元田中 P:高橋一嘉2008.4.2作成参考文献「住友金属の台車12」(『鉄道ピクトリアル』№456所収/1986年 電気車研究会)『京阪車輌竣功図集(戦後編~S40)』(1990年 レイルロード)『復刻版私鉄の車両15 京阪電気鉄道』飯島 巖・青野邦明・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)LINKこれまでに収録した京阪電気鉄道関連の台車これまでに収録した叡山電鉄関連の台車 FS310 KS-70 KD232