← →FS386A(M台車/非集電靴側)FS086A(T台車/集電靴側) 大阪市営地下鉄の第三軌条線区(御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線)の電車が履く台車である。原形式のFS386は1973(昭和48)年に谷町線用として誕生した旧20系4輌(のちに御堂筋線に転属して10系01編成となる)に採用されたもので、それまでのコイルばね台車と同様、インダイレクトマウントながらボルスタアンカは用いない構造である。10系量産車でも採用され、その途中からは一部変更により形式に「A」が付された。その後、中央線、谷町線に投入された20系、さらに各線に投入された新20系(21~25系)でも採用されている。なお、局形式は10系用がDS‐10、20系用がDS‐20に分類されている。 写真は新20系(24系)と同仕様で1997年に製作された大阪港トランスポートシステム所有車OTS系(当時)のもの。軸距:2200mm 車輪径:860mm軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね写真:1997.8.20 森之宮検車場 RM登場時のOTS系。2005年に大阪港トランスポートシステムが第3種鉄道事業者となったため大阪市に譲渡されている。 2006.5.22作成参考文献「住友金属の台車28」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№481』所収/1987年 電気車研究会)『復刻版 私鉄の車両16 大阪市交通局』飯島 巖 吉谷和典 鹿島雅美 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)これまでに収録した大阪市交通局関連の台車Brill77E KS46L FS386A FS086A SS120 SS020