← → 京王帝都電鉄2010系の中間車であったサハ2500・2550形のうち、2522・2523・2572・2573の4輌で使用された空気ばね台車である。ボルスタアンカがなく、低く垂下した側梁の上に載るベローズ式の空気ばねが目立ち、独特の雰囲気を持つ。これら4輌は1984(昭和59)年に廃車されたが、サハ2500・2550形は2573を含む6輌が伊予鉄道に譲渡された。この一部にTS-321Aが1067㎜軌間に改軌のうえ組み合わせられた。 写真は伊予鉄道クハ851(元京王サハ2525)が履いていたもの。伊予鉄800系は2010年に全廃されたが、一部は銚子電鉄に再度譲渡されている。軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね写真:2005.10.16 横河原 高橋一嘉京王2010系の譲渡車である伊予鉄800系は、1984(昭和59)年からMc-T-Mcの3連6編成が投入されたが、1993年から昼間時2輌運転のため、元京王サハ2500・2550形である中間車サハ850形に先頭車化改造が施され、クハ850形になった。新設運転台は裾絞りこそないものの、遠目には見間違えるほど京王5000系(伊予鉄700系)そっくりの造形である。参考文献『鉄道ピクトリアルNo.578』(1993年 電気車研究会)2005.10.25作成 2011.2.22更新LINKこれまでに紹介した京王電鉄関連の台車のリンクこれまでに収録した伊予鉄道関連の台車これまでに収録した銚子電鉄関連の台車雨宮板台枠改 FS316 TS-307 TS-321A NA-318T