JR北海道では、小樽・札幌と新千歳空港を結ぶ空港アクセス列車・快速「エアポート」に使用している721系電車の置換え用として、新型通勤型交流電車・739系を導入すると発表した。

先頭車の車体外観(画像提供:JR北海道)
■形式名:739系3000代通勤型交流電車
■導入数:合計36両(6両編成×6本)
編集部註:現存する721系の貫通6両編成は7本。
■運行区間
・快速「エアポート」(小樽~札幌~新千歳空港)
・函館本線(小樽~岩見沢)・千歳線・学園都市線・室蘭本線(苫小牧~沼ノ端)
■車両デザインコンセプト
(1) エクステリアデザイン(イメージ)
・733系と同様の高運転台とする。
・空港アクセス車両のため、前面に航空機主翼(ウイングレット)をイメージしたアクセントを配置する。
(2) インテリアデザイン(イメージ)
・車いすスペースの床を異なる色にすることで明確化する。
・介助者用折り畳み式簡易腰掛を設置する。
・機器レイアウト変更により確保した空間で座席数を増やす。
・4号車uシートの座席構造を見直し、足元のスペースを拡大する。

普通車のインテリア。転換クロスであった721系と異なり、733系などと同様のロングシートとなる。右手前に、簡易腰掛が設置された車椅子スペースが確認できる。(画像提供:JR北海道)

uシートの車内。回転クロスシートで、背面テーブル付き。足元のスペースが拡大され、大きな荷物が置きやすくなっている。小窓が並ぶ側窓配置にも注目。(画像提供:JR北海道)
■721系との比較
置き換え対象となる721系との差異で特筆すべきなのは、車体の素材が721系の軽量ステンレスに対して739系はアルミダブルスキンとなること。JR北海道では末端電化区間用737系につづく採用で、製造所も同じ日立製作所が担っている。
また、編成全体での定員数が、721系の527人(座席279席)に対し、793人(座席287席)と大幅に増加しているのもポイント。混雑が慢性化している「エアポート」だけに、歓迎すべき改良ということになりそうだ。その大きな要因は、前述した車内機器配置の見直しだけでなく、721系では普通車が転換クロスシートであったのをオールロングシートとしたこと、デッキが完全に廃され大型袖仕切りだけになっていることなどが考えられる。車内案内表示器や防犯カメラが新たに設置されたり、車いすスペースが各車に1ヶ所設置されているなど、現代の車両として求められる要件も盛り込まれていることがわかる。

【参考】置き換え対象となる721系(画像提供:JR北海道)
プレスリリースが発出されたばかりだが、現車第1弾は既に完成しており、9月22日発で、山口県の日立製作所笠戸事業所から甲種輸送中である。営業運転開始は2027年春と予定されている。
◆詳しくはコチラ(JR北海道プレスリリース)


