185系

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すっかりお馴染みのE257系&E261系の「踊り子」 豪華ダブルセットで登場したプラレールの伊豆特急

2026.09.05NEW

text & photo:なゆほ

 60年以上の歴史があるプラレールの製品・歴史・情報をまとめ、自身のホームページ「プラレール資料館」で公開しているプラレールコレクター なゆほさん の鉄ホビ連載!長い歴史を持つプラレールというおもちゃをコアな目線から語っていただきます!今回は2025年に発売された現代の「踊り子」2車種をまとめたダブルセットをご紹介します。ファンの間でも人気の高いE257系とE261系の「踊り子」コンビ。令和の伊豆の顔は豪華なダブルセットとして登場することとなりました。(編集部)


【画像】待望のダブルセットとなった「踊り子」2車種を徹底比較!画像をもっと見る

 東京と伊豆方面を結ぶ特急として、1981年に運行を開始した「踊り子」。列車には当時の新型車両185系が投入され、プラレールでは1983年に「おどりこ号」として製品化されましたが、既存の「東海型急行電車」を塗り替えたものに過ぎず、実車とは大きくスタイルがかけ離れたスタイルから、ある意味ファンの間ではよく知られた製品です。
 そんな運行開始以来運行されてきた185系も2021年3月に「踊り子」の定期運用から撤退。以後は中央線特急から転用されたE257系が使用されています。JR化後の「踊り子」には派生列車である「スーパービュー踊り子」「サフィール踊り子」も存在し、いずれもプラレールで製品化されていますが、前者は実車の引退前に絶版。後者も品番付きの単品として発売されたものの、長くは続かず絶版となっています。
 後継のE257系も製品化に恵まれず、首都圏の有名な特急列車としては少々不遇となってしまった「踊り子」各種でしたが、2025年11月に発売されたセットで改めて日の目を見ることになります。

▲2025年11月に発売された「E257系踊り子&E261系サフィール踊り子ダブルセット」

 伊豆方面への観光特急として長年親しまれてきた185系「踊り子」と、豪華特急として1990年にデビューし、一世を風靡した251系「スーパービュー踊り子」。老朽化したこれらの車両を置き換える形で2020年3月14日のダイヤ改正よりデビューしたのが、E257系2000番台「踊り子」とE261系「サフィール踊り子」でした。
 中央線特急「あずさ」「かいじ」へのE353系投入により転用・改造されたE257系と、プレミアムな移動空間を提供する新形式のE261系。伊豆へ向かう特急列車の「新しい顔」となりました。E261系は2020年3月に「S-37 サフィール踊り子」として製品化されましたが、頻繁に運行されている「踊り子」とは異なり運行本数が少ないこと、また全車グリーン車という特別仕様のため、プラレールのメインユーザーである子どもたちからするとあまり馴染みがないことが要因となってしまったのか、その造型に関しては高評価を得ていたものの長くは続かず、2023年に絶版となってしまいました。
 E257系は2007年3月に「S-23 E257系あずさ」として製品化済み。しかし2014年から順次行われた動力更新の対象とはならず、2016年に絶版。以後、しばらく登場することはありませんでした。2023年には「リアルクラス」シリーズとして「185系(緑ストライプ)」が発売され、踊り子の製品が存在しないという状況は打開されましたが、実車は前述の通り既に引退済み。首都圏を代表する特急列車の一つでありながら、プラレールでは現行車種であるE257系が製品が存在しない状況がしばらく続きます。

▲ブルーを基調とした塗装が特徴の両形式

 2025年11月、ついに待ちに待ったセットが発売されました。それが「E257系踊り子&E261系サフィール踊り子ダブルセット」です。E257系は「あずさ」の絶版以来、9年ぶりとなる製品化です。従来の「新動力」のままですが、実車と同様に「あずさ」時代の武田菱デザインから、伊豆の海と空をイメージした「ペニンシュラブルー」塗装に姿を変えました。実車では排障器や前照灯周りに改造が施されていますが、プラレールではこれをシールと塗装で上手く表現しており、型こそ同じであるものの「あずさ」仕様とはまた違った印象を受けます。
 E261系は単品の絶版からあまり時間が経っていないため、先頭車の連結器がロングタイプからノーマルタイプに変更されていること以外、旧製品と大きな差はありません。中間車には引き続きプラキッズを搭載できます。

 1999年の「プラレール40thアニバーサリーセット」から始まった2編成セット。2000年代は同じ路線の新旧車両や同じ会社の別路線同士の車両といった組み合わせがメインでしたが、近年では「さよならE4系新幹線Max&E7系上越新幹線」や「200系カラー新幹線(E2系)&E3系こまちダブルセット」、そして先日の連載でも取り上げた「ありがとう!E217系横須賀色&湘南色ダブルセット」など、歴史の節目や特定の路線、テーマに焦点を当てたマニア好みのラインナップが目立ちます。「E257系踊り子&サフィール踊り子ダブルセット」もこの系譜に当てはまり、伊豆特急の現在の姿をプラレールで再現できる優れものとして仕上がっています。
 他の2編成セットの例に漏れず、一定期間生産されると絶版となってしまう流通形態ですが、かつて「東海型急行電車」の塗り替えに始まったプラレールの「踊り子」の歴史に新たな一ページを加えた製品となりました。
 転用改造された実車のE257系には、この「踊り子」用2000番代のほか、緑基調のデザインを施されて主に臨時列車に使用されている5000番代や、総武線特急で余剰となった500番代を改造し「踊り子」用となった2500番代、5000番代と同様の塗装で「草津・四万」などに使用される5500番代も存在します。
 プラレールでは久しぶりの登板となったE257系。500番代も過去に製品化されていますが、こちらは今のところ復活の兆しはありません。せっかくなので、「あずさ」仕様の復刻や、波動用、500番代改造による「踊り子」「草津・四万」仕様の製品化にも期待したいところですね。

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