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デッキから貨物駅を一望できる!近所には廃線跡も 百済貨物ターミナルで貨物輸送の今と昔を感じる

2026.08.26NEW


取材日:‘26.6.3
text & photo:福島 鷺栖

 大阪の貨物駅というと、全国でも有数の規模を誇る吹田貨物ターミナルや、以前紹介した港湾地区に隣接した安治川口駅も挙げられますが、もう一つ貨物駅があるのをご存知でしょうか。それが今回紹介する「百済貨物ターミナル」です。

■百済貨物ターミナルとは

 百済貨物ターミナルは関西本線の平野駅と東部市場駅の間に設けられた貨物駅です。ここを発着する列車は全て吹田貨物ターミナルから城東貨物線とおおさか東線を経由して平野駅方から入線します。そのため、構内はどん詰まりの頭端式のターミナルのような構造をしています。ちなみに、正覚寺信号場(城東貨物線とおおさか東線の合流地点)までは関西本線とは別線を走行しています。

百済貨物ターミナル行きの貨物列車の経由ルート出典:国土地理院発行地理院タイル(標準地図)

 この百済貨物ターミナルはかつて大阪駅北側に広がっていた梅田貨物駅の機能を移転するべく2013年にリニューアルされ、その際に百済駅から百済貨物ターミナルに改称されました。また、荷役ホームにそのまま本務機が乗り入れることができるE&S方式となりました。

東部市場駅を降りてすぐのデッキからは貨物駅を見渡すことができる。

■本務機がそのまま荷役線に入線

 百済貨物ターミナルは先述の通り、牽引機がそのまま荷役線に入るE&S方式の貨物駅となっています。そのため、頭端式の荷役線に牽引機がそのまま入線し、その後駐機線へ転線する様子を見ることができます。
 また、東部市場前駅の東口を降りると道を挟んですぐのところにデッキが設けられており、このデッキから貨物駅全体を見渡せるほか、入換や荷役の様子を間近に見ることができます。

機関車を先頭に入線してくる着便。

 この日は、午後の5087レの到着風景を観察しました。牽引機がそのまま荷役線に滑り込み、しばらくの作業の後機回し線を用いて駅南側の駐機線へ転線していくようすをデッキから見学することができました。

機回し線に入線するEF210-10。

 

 こうしたデッキが設けられているからこそ、普段あまりじっくり見る機会が少ない入換作業のほか、大型のフォークリフトによる荷役作業風景も間近に観察できます。今はまだ暑いですが、お子様の鉄道ウォッチスポットとしても最適でしょう。

ターミナルの南側に広がる駐機線。

列車から切り離され機回し線に入るEF210-10。

デッキの上からなら機関車の屋根のディティール観察も出来る。

平野駅方から見た百済貨物ターミナル。

■ひっそりと残る廃線跡

 実は、かつてこの百済貨物ターミナルから専用線延びていました。最寄りの「東部市場前駅」の駅名の由来でもあり、ターミナルの北側に広がる東部卸売市場。ここへの引込線が以前ありました。現在も北側にはカーブした道が残っており、踏切の跡と思われる柵を確認することもできます。

ターミナル北側に延びるカーブした道がその名残。

道路との交差部に残っていた踏切跡と思われる柵。

 デッキからの貨物ターミナルの眺めもさることながら、廃線跡探索も出来る百済貨物ターミナル。今どきの貨物ターミナル事情から、過去の貨物線の遺構と、貨物輸送の過去と現在を同時に見ることができる貴重なスポットでもあります。なお、周辺は物流関係の交通量も多いため探索の際には十分注意して訪問してください。

デッキに直結したターミナルの事務所棟。

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