取材日:‘26.6.13
text & photo:福島 鷺栖
■大阪の「福島駅」
【写真】ターミナルのお隣にも鉄道の魅力がいっぱい!福島駅周辺を写真で探訪
「福島駅」と聞くと関東圏においては、福島県の福島駅を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかしながら、関西・大阪で「福島駅」というとおおよそは「大阪駅の一つとなりやろ?」いう方が多いように思います。では、そんな大阪のお隣の福島駅はどんな駅なのでしょうか。ということで、今回は大阪環状線に一駅3分揺られて福島駅に訪れ、駅周辺を探訪してみました。

大阪から一駅。近年飲食店の激戦区として人気のエリアだ。
■高架の下に踏切?福島駅を見てみた!
大阪駅から大阪環状線に乗って約3分ほどで到着する福島駅。実は大阪駅の西口からも徒歩10分ほどの距離にあり、歩いていくのもそれほど苦ではありません。構造は1面2線の島式ホームの高架駅です。駅構内はリニューアルされていますが、サイン表記などところどころ国鉄時代のような雰囲気が残っているのも見どころです。

ホーム上や駅構内には古いサイン表記も残る。
駅自体はごく一般的な都市型の高架駅ですが、この駅一番の見どころは改札外にあります。駅の外へ出て、高架下の横断歩道の方を見ると、突然踏切が現れます。この踏切は東海道貨物支線、通称「梅田貨物線」の踏切で、大阪駅うめきた地下ホームを発着する阪和線方面の特急をはじめ、安治川口駅行きの貨物などが通過します。また、この区間を走る貨物列車は地下への急勾配に対応するためプッシュプルで運行されているものもあります。また、踏切から西九条方坑口への急勾配を見ることができ、これらが通称「梅田峠」といわれる所以を間近に感じることが出来ます。

地下ホーム発着の列車が通過していく。高架の下から踏切が見える異様な光景。
ちなみに、うめきた地下ホームから西九条までは貨物線部分は単線となっているため、いわば大都会のど真ん中に単線踏切が設けられていることになり、こうした光景もなかなか珍しいのではないでしょうか。また、駅付近では現在ここから直接難波方面へと抜けていく「なにわ筋線」の工事も行われています。
■テナントから推察する廃線跡?
駅も魅力的ですが付近では廃線跡を散策することもできます。その廃線跡は、現在は地下化された阪神電鉄本線のものです。現在は駅の南側の国道2号線の下に設けられている阪神電鉄福島駅ですが、かつては、ホテル阪神のある場所に阪神福島駅がありました。駅の下をくぐるなにわ筋との交差部の踏切が「開かずの踏切」となっており、その解消のためにも地下化されました。その当時の廃線跡が区画として残っているため、今もその面影を観察することができます。

ゆるくカーブを描く廃線跡。テナントが阪急阪神系列の阪急オアシス。
またこの廃線跡には阪神ホテル、阪急オアシスという阪急阪神系列のテナントが立ち並んでおり、こうしたものからも阪神本線の廃線跡を推察することもできます。
また現在、福島駅エリアは飲食店の激戦区としても人気のエリアです。ぜひ、それらと合わせて大阪から一駅隣の街を回ってみてはいかがでしょうか。

1970年代の航空写真。福島駅の南側にある線路が阪神本線となる。ちなみに右上の貨物駅は梅田駅のコンテナホーム。出典:国土地理院撮影の空中写真(1979年撮影)


