小田急電鉄では、特急ロマンスカー・EXE(30000形)の代替であり、VSE(50000形)の後継と位置付ける新型ロマンスカーについて、2024年9月から設計に着手していましたが、この度系列名やコンセプト、イメージ画像が明らかになりました。

先頭車イメージ(プレスリリースより)
■車両開発コンセプト「きらめき走れ、ロマンスカー」
■コンセプトについて
小田急グループの事業エリアは、多摩川をはじめとした多くの河川、富士山を望む箱根の芦ノ湖、江の島を含む海岸曲線を描く相模湾など、「水」と関連した風景に恵まれます。この「水」は、沿線に潤いをもたらし、緑あふれる住みやすい環境を生み、地域に活気をもたらしてきたと考えます。新型ロマンスカーも同様に、人・地域・自然をつなぐ存在であるべく「水」をテーマに開発を進めています。車両開発コンセプトの「きらめき走れ、ロマンスカー」には、陽に照らされ水面がきらりときらめくように、乗るたびに人々の心を動かす瞬間「きらめき」を生み出し、「きらめき」を波紋のように、世代を超え多くの人々に広げていけるような存在を目指したいという思いを込めます。

「水」をテーマに開発を進めていく新型ロマンスカー(プレスリリースより)
■外観の基本設計について
VSE(50000形)の後継として位置付ける本車両には、ロマンスカーの代名詞ともいえる展望席を設けます。この展望席と、その上に位置する運転席を雫のような大型の曲面ガラスで一体的に包みます。車体カラーは、水の清らかさを感じさせ、シーンによって見え方・感じ方が変わる「淡い水色」を基調に、車両連結部には「バーミリオンオレンジ」を施すことで伝統を継承します。 なお、車体側面(窓下等)には、水面の波紋を想起させる「ゆらぎ」を設け、瑞々しさと柔らかさを表現します。
■車両概要:・7両編成
・ボギー車
・最前・後部に展望車両 水の雫をイメージした大型ガラス
・車体カラーは淡い水色
・車両連結部には伝統色のバーミリオンオレンジをアクセントとして施す
・車体外板などに曲線的な形状「ゆらぎ」を設える
・用途や気分により選択ができる複数の座席種別
・沿線の自然豊かな風景を美しく切り取る大型の窓
・箱根登山線へ乗入可能な車両仕様
・次の100年においても自然と共存共生できる高い環境性能
・メンテナンスの省力化が実現できる機器の搭載
■車両デザイン: 株式会社COA一級建築士事務所 長曽我部 亮氏 岡野 道子氏
■車両設計:日本車輌製造株式会社




