
デアゴスティーニから刊行されている「鉄道車両 金属モデルコレクション」の第76弾として、「205系 クハ205形 横浜線」が発売される。
205系は、製造総数1461両という大所帯を誇る通勤型電車。サイリスタ・チョッパ方式を採用した「省エネ電車」201系に続く形式として位置付けられる。東急車輛(現・総合車両製作所)が独自開発したステンレス製の構体を採用して重量を大幅に削減したほか、製造・メンテナンスコストの点で有利な界磁添加励磁制御の採用、構造を簡略化したボルスタレス台車の採用など、当時の新機軸が多く盛り込まれた車両だ。
同形式はまず昭和59年に山手線にて営業運転を開始。その後は京阪神地区で東海道・山陽本線・阪和線に導入されたほか、首都圏では横浜線・南武線・埼京線・京葉線など非常に多くの路線に導入され、山手線・埼京線・横浜線・相模線では営業用の電車が全て205系で統一されるなど、一大勢力を築いた。今回の製品で再現されている横浜線では、103系の後継として1988年に導入が始まり、1989年には7両編成25本が揃って置き換えを完了。その後、輸送力増強のために6ドア車が製造される動きもあって、新造は最終的には1994年まで続いた。
製品では、側扉のガラスが拡大された0番台後期車の姿を再現。横浜線の特徴である2色の帯を纏い、快速八王子行きの表示が印刷されている。価格は7,499円(税込)。



