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【まもなく引退】寝台特急「カシオペア」を牽引した名機関車たちを振り返る!

2025.05.21

text:鉄道ホビダス編集部

‘10.06.20 東北本線 尾久-赤羽 P:椙田俊幸
(今日の一枚Memoriesより)

 一般運行が終了した後の2016年6月より、団体臨時列車として再び走り始めたE26系「カシオペア」。現在は旅行商品向けの団体列車「カシオペア紀行」として運行が続けられていますが、各種報道により6月の運行を持って引退するとされています。
 そんな「カシオペア」は登場以降様々な機関車たちに牽引されました。ここでは特に代表的な牽引機について振り返ってみましょう。

【写真】こんな機関車まで!?様々な名機関車が牽引する「カシオペア」の過去の写真はこちら!

■デビュー時から牽引したEF81

 1999年のデビュー時、上野から青森までとなる本州区間の牽引を担当したのがEF81でした。当時は「カシオペア」用となるカラフルな専用色も用意され、その派手な見た目から鉄道模型やおもちゃでも多数展開されました。
 後継機となるEF510 500番代(後述)が登場した2010年に一旦牽引機の座から降りることとなりましたが、一般運行終了後ΕF510 500番代は全機がJR貨物へ譲渡されたため、現在に至るまで「カシオペア紀行」などの臨時列車で運行する際は牽引機として再び登板するようになりました。

■青函トンネルを越えるED79と北海道区間を担当したDD51

 青森〜函館間は青函トンネル(津軽海峡)を通過するため、それに対応したED79が牽引を担当しました。函館からは非電化区間もあることから、DD51の重連が終点札幌まで牽引していました。
 いずれも他に青函トンネルを越えていた寝台列車たちと共通の機関車で、「北斗星」「トワイライトエクスプレス」も同様でした。

 これらの機関車は「カシオペア」の一般運行が終了した2016年3月をもって引退しました。

■今は貨物用となったEF510 500番代

大人の休日倶楽部10周年を記念した企画「憧れの“カシオペア”で行く錦秋の東北」で運転された際の写真。

‘15.10.22 IGRいわて銀河鉄道 滝沢―渋民 P:鶴井雅人
(鉄道投稿情報局より)

 先述の通り、本州区間の牽引機関車であったEF81の置き換え用として、2010年から運用に入ったのがこのEF510 500番代です。15両が製造され、そのうち509号機と510号機がカシオペアに準じたシルバーに流星ロゴと5本のグラデーション帯を配したデザインになりました。主にこの2両がメインとして「カシオペア」の牽引には充当されていましたが、他の青い北斗星色のEF510が登板することもままありました。

 これらのEF510 500番代は現在JR貨物に譲渡され、富山機関区へ0番代とともに配置。今も貨物列車の牽引に活躍しています。

■一般運行終了後に担当したイレギュラーな機関車たち

EF64とEF81による重連という迫力ある編成で運行される「カシオペア紀行」。

‘19.9.19 上越線 越後湯沢~石打 P:鶴井雅人
(鉄道投稿情報局より)

 ここまでは2016年3月までの一般運行時代に牽引した機関車を中心に振り返りましたが、団体臨時列車「カシオペア紀行」「カシオペアクルーズ」として運行されるようになってからも様々な機関車が牽引を担当しました。
 まず上越線の急勾配区間に対応するため、当路線を経由する「カシオペア」ではEF81の補機としてEF64が登板するほか、信州方面で運行される際は同機が単独で牽引しました。特に信州方面で運行される際は当時数を減らしていた0番代が担当することもあり、レイル・ファンを大いに沸かせました。0番代が引退した後、国鉄色に戻され灰色Hゴムまで復刻されたEF64 1001号機も牽引した実績があります。
 また、ED79・DD51なき後の北海道入線の際には、青函トンネルを越える青森〜五稜郭間はEH800が、非電化区間のある五稜郭〜札幌間はDF200が牽引を担当しました。いずれもJR貨物所属の機関車で、旅客列車を牽引することは普段ないことからこちらも同様に注目が集まりました。

 新旧様々な機関車が牽引した「カシオペア」。現在JR東日本では機関車の廃車が進められており、これらの名機たちもどんどん過去帳入りしています。E26系とともに、これらの機関車たちも忘れないでいたいですね。

■緊急大募集!あなたの自慢のカシオペア写真をお寄せください!

いよいよ終焉が近いとされている寝台特急「カシオペア」ですが、その長年の活躍に感謝を込めて、現在編集部では新刊「さらば、寝台特急カシオペア(仮)」を鋭意製作中です!それに伴いまして、「カシオペア」に関する作品募集をいたします。
写真は編成写真からイメージ重視の写真、乗車中の写真など、撮影形態は問いません。ぜひ皆様の力作をお待ちしております!

※デジタルデータに限ります。
※投稿はフォームからの受付に限ります。

【応募締切】
2025年6月6日(金)必着

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