text & photo:RMライブラリー編集部
RMライブラリー(RML)で数々の著書を世に送り出してきた白土貞夫さん。2024年も6・7月に刊行のRML 288・289巻にて「小湊鐵道(路線・沿革編、車両編)」を著していただいたばかりですが、その刊行と、卒寿(90歳)のお祝いということで有志による団体貸切列車「白土号」が運行されました。
▲90歳にしてこのお元気・茶目っ気…!
列車は五井発11:17の定期13A列車に併結される形で、使用車両は同社最古参のキハ201(ペアを組むのはキハ205)。車齢63年の古強者ですが、白土さんから見ればまだまだひよっこ…(?)といったところでしょうか。車内に折り畳みテーブルが設置され、幹事の方(小湊鉄道沿線ご出身!)による各駅の解説を聞きながら和やかに列車は進行します。
▲五井駅で出発待ちのキハ201+キハ205の編成。巨大なヘッドマークに描かれている車両はキハ100。
参加された皆さんも鉄道趣味界の重鎮の方から比較的お若い方まで、総勢20名強。白土さんとは長いお付き合いの方も多く、再会を喜び合っておられました。
▲里見駅に留置中の木造無蓋車は開業時以来(!)、現在も車籍を有しています。
▲里見駅で積み込まれた「焼き豚弁当」と、懐かしい容器に入ったお茶。
▲濃厚な味付けで、スタミナたっぷり補充です。
途中、里見駅のちょっとした停車時間では、同駅に留置された木造無蓋車2両(トム10・11)と木造有蓋緩急車(ワフ1)を観察。今なお車籍を有しており、白土さんもその存在が大変貴重であることを力説されていました。
また同駅でお弁当(焼き豚弁当)とお茶を積み込み、車内で昼食タイム。千葉県産のお米と豚肉を使ったお弁当で、一同お腹も心も満足です。
▲終点上総中野にて。ペアを組むキハ205は雨どいを赤く塗った一種のリバイバル塗装車です。
終点上総中野駅で折り返し。復路は22A列車となり、車内では白土さんご自身による鉄道趣味人生、小湊鐵道とのかかわりなどの講話がありました。
▲五井の車庫での撮影タイムにて。
五井駅到着後、車庫に入庫したキハ201と改めて記念撮影。その後、車庫の見学をさせていただきました。
▲左からB10 4、2号機、1号機という3両の蒸気機関車。
▲元電車を気動車化した保存車キハ5800。
▲オールロングシートのキハ5800車内。
▲キハ5800の運転台。
▲「SHARON」の陽刻が認められるキハ5800の自動連結器。
その後は夕餉を兼ねた宴会に場を移し、また一同大いに盛り上がり。白土さんは今回のご著書が「卒業制作」などとおっしゃっておられましたが(実際、RMライブラリーで千葉県内のローカル私鉄はコンプリート)、逆に年少の我々がお元気をもらったくらいですから、今後の執筆活動にも大いに期待させていただきたいと思います。
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