マニ30。現金輸送車でその目的から現役時代は、存在そのものが語られることは難しく、秘密のベールに隠された車両だった。車両の両端が荷室で中央が日本銀行員の添乗室となる。貫通扉がないことからもわかる通り、他の車両から通り抜けることはできない構造で、国鉄職員も車内に入ることは難しい。北海道や鹿児島など遠隔地への運行は往復で1週間ほど要すこともあり、添乗スペースには寝台・流し台などがあり数日に渡る添乗に対応していた。モデルはマイクロエースから2022年に発売されている。ちょうど新札の発行の時期を迎えている今、この車両が現役ならば、各地へと頻繁に運行されたことだろう。
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