185系

ニュース

三山電車保存会 木造車体の「モハ103」を修復保存するクラウドファンディングを開始

2024.01.20

 三山電車保存会では、この度、木造車体である三山電車「モハ103」を修復保存するためのクラウドファンディングを開始した。

■紹介文
 「三山電車」の愛称で親しまれた山形交通三山(さんざん)線は、廃線から50年、三山電気鉄道の創業から数えるとまもなく一世紀という大きな節目を迎えます。そんな三山線の車両で唯一現存するのが、木造単車「モハ103」です。「モハ103」は三山電気鉄道の開業に合わせて大正15年に製造され、まもなく100歳を迎えます。今日まで大きな修繕もされず、創業当時の姿のまま現存している奇跡の車両です。しかしながら長年山形の豪雪に晒されていたことにより車両は激しく劣化、ついには積雪の重みに耐えきれず屋根が大きく陥没してしまいました。応急処置をしてなんとか倒壊を免れてきましたが、この奇跡もいつまで続くのか分かりません。そこでこの度皆様のお力をお借りして、本格的な車両の修繕に取り組みたいと考えました。貴重な歴史の語り部を未来に繋げるべく、皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

■目標金額:850万円

■資金使途
 車輌修繕費:700万円
 返礼品等、クラウドファンディング諸経費:150万円
※本プロジェクトはAllorNothing形式。支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合、支援金は全額返金となる。

■修繕・保存プロジェクトのスケジュール
 1月9日〜2月29日:クラウドファンディング挑戦
 4月下旬:車輌修繕作業開始
 11月下旬:車輌修繕作業完了

■CFサイト:READYFOR(レディーフォー)

■クラウドファンディング表題:100歳を迎える奇跡の木造単車、モハ103を未来へ

■プロジェクト実行者:三山電車保存会

■クラウドファンディング支援募集期間:2024年1月15日~同2月29年23:00

■三山電車モハ103について
 「三山電車」は、1926年(大正15年)に開業した山形交通三山線の愛称。寒河江市の羽前高松駅から西川町の間沢駅までの11.4キロを、1974年の全線廃止までつないでいた。今回、修繕を目指す木造車両・モハ103は、開業時に3両導入された木造車両のうち唯一残るもので、2026年で製造から100年を迎える。町内の酒造会社の敷地内に静態保存されていたが、約10年前から綻びが目立つようになり、5年前には雪の重みで屋根が壊れている現状。

■三山電車保存会について
 廃線から50年たち、当時の様子を知る方もどんどん少なくなってきました。私たち「三山電車保存会」は、大正生まれのこの貴重な車両「モハ103」、そして「三山電車がこの町を走っていた」という記憶を風化させずに、次の世代、未来へと繋げていきたいという強い思いで2022年に発足し、現在20名の会員で活動を行なっています。そして今回、私たちは悲願のモハ103修繕・保存プロジェクトを立ち上げました。この大正ロマン愛らしい木造単車の修復にお力添えをよろしくお願いいたします。

詳しくはこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加