東京・高輪の物流博物館では、鉄道貨物輸送150周年を記念した特別展「汐留駅にみる貨物鉄道と通運のあゆみ」を開催中だ。
明治6年(1873)9月15日に新橋・横浜間で貨車を用いた鉄道貨物輸送が開始されて、今年2023年で150周年を迎える。貨物鉄道の歴史は、その開業と同時に始まった鉄道貨物取扱業、いわゆる「通運事業」の歴史でもあった。
また、日本の鉄道開業の地である新橋駅は、大正3年(1914)に貨物専用の汐留駅となって以後、昭和61年(1986)まで営業を続け、東京における鉄道貨物輸送の一大拠点として、戦前・戦中・戦後を通し日本の物流に大きな役割を果たした。
本展では、鉄道貨物輸送150周年の節目の年にあたり、長く日本の物流に貢献した旧新橋駅時代を含む汐留駅の歴史について、写真や映像、各種資料を通し、貨物鉄道と通運事業双方の観点から振り返る。
■開催日時:2023年10月28日(土)~2024年1月21日(日)
※休館日=毎週月曜日(1月8日は開館)、11月24日(金)・28日(火)、12月25日(月)~1月4日(木)、1月9日(火)※状況に応じ変更となる場合がある。
10:00~17:00(入館は16:30まで)
■場所:物流博物館(東京都港区高輪4-7-15)
■展示構成
○第1会場 汐留駅にみる貨物鉄道と通運のあゆみ
第1章 明治時代の新橋駅と「通運」
第2章 激動の汐留駅~大正・昭和戦前・戦中期~
第3章 戦後の汐留駅
○第2会場 東京の貨物取扱駅(パネル・映像展示)※
※の展示は、11月23日(PM)・12月10日(PM)・12月16日(終日)および映画上映会開催時(11月18日・26日・12月3日・23日・1月14日)は、見ることができない。
◎関連事業
■講演会
○第1回 11月23日(木・祝)13:30~16:00
講師 浦田慎氏(一般社団法人能登里海教育研究所主幹研究員)
「貨車車票でたどる貨物鉄道輸送の歴史」
講師 河村徳士氏(城西大学経済学部准教授)
「貨物輸送の近代史と通運事業の役割」
○第2回 12月10日(日) 13:30~16:00
講師 森田耕平氏(立命館大学文学部特任助教)
「貨物取扱駅の150年―東京と大阪を中心に―」
講師 久保健氏(公益財団法人日独協会会員、東京産業遺産学会理事)
「ドイツの貨物鉄道輸送と操車場について」
共催 東京産業遺産学会
○会場:物流博物館2階映像展示室 ※Zoom配信あり
○定員:会場=各回20名(先着順)
○申込方法
(1) 会場で聴講希望の方=電話で予約(tel.03-3280-1616)
(2) Zoom配信を希望の方=メールにて
1回目=11月17日(金)、2回目=12月3日(日)までに申し込む。
e-mail 23tokuten★lmuse.or.jp (★を@に変えて送信)
※申込み時に〔希望イベント名/日時/名前/電話番号(Zoomの方は不要)/どこでこのイベントをお知りになったか〕を記すこと。
○参加費:無料(※別途入館料必要、Zoom参加者は入館料不要)