▲山手線の一番「早起き」な電車は池袋駅を平日4時25分に出る「461G」となる。
P:鉄道ホビダス編集部
鉄道の1日の始まりを告げる始発列車。都市部ではまだ夜も明けきらない早朝から通勤電車を中心に動き始めますが、実際日本で一番早い始発電車はどの駅を何時に出るのでしょうか。素朴な疑問ですが、今回は「一番早い始発列車」というのを軸に、鉄道を見ていきましょう。
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■朝4時台に出発するのは…?
さて、都市部では4時台から動き始める駅も多く存在します。例えば山手線では池袋駅を平日4時25分に出る「461G」が路線内で一番早い列車になります。それでは日本で一番早い始発列車はどこ駅を出る何線なのでしょう。その答えはJR東日本の京浜東北(根岸)線 桜木町駅を出る北行電車の大宮行き「414B」です。駅を出発する時刻はなんと4時18分。これに乗るにはいくら近所に住んでいたとしても3時台に起きないとまず間に合わないでしょう。
■その他各地域の「始発列車」たち
さて、首都圏だけではなく関西圏ではどうでしょうか。関西圏では東京の京浜東北線より遅れることわずか8分、阪急電鉄の宝塚本線 雲雀丘花屋敷駅を4時26分に出発する大阪梅田行が一番早い列車です。
では、JR北海道・JR四国・JR九州のいわゆる「3島会社」の一番早い始発はどこなのでしょうか?この中で一番早いのはJR四国で、予讃線 高松駅を4時35分に発車する快速「マリンライナー2号」 岡山行きです。瀬戸大橋を渡り、本州と四国を繋ぐ大動脈を担う「マリンライナー」が、この時間から動いているというのは納得できます。
続いてはJR九州の日豊本線 柳ヶ浦駅を4時49分に発車する下関行きです。ちなみにこの柳ヶ浦駅、以前はここが「日本で一番早い始発列車が出る駅」でした。時刻は4時17分発、門司港行きの普通列車で、桜木町駅から京浜東北線の始発が出るよりわずかに1分早く出発していました。その後2018年3月17日のダイヤ改正で、現在の始発時刻に繰り下げになってしまいました。
そしてJR北海道がこの中では一番遅い時刻となり、列車は函館本線 旭川駅を5時18分に発車する特急「ライラック2号」札幌行きです。なんとJR北海道で一番早い始発は特急列車。それだけ北海道における在来線特急の重要性という一面も垣間見えます。そして奇しくも日本一早く出発する桜木町駅の始発列車から丁度1時間後に出るというのは、なんとも面白い巡り合わせです。
■眠らない駅!終電から始発までの時間は?
始発絡みの話題と趣旨は少し異なりますが、終電時刻から始発時刻までが短い駅はどのくらいのインターバルがあるのでしょうか。当編集部が調べた限り短かったのが中央本線の中野駅で、中央・総武線各駅停車の中野行き終電が到着するのが24時59分。そこから始発電車である千葉行きが発車するのが4時25分で、その間わずか3時間26分。都会の駅は眠らない…とまでは言えないかもしれませんが、都市部の鉄道の忙しさがわかるデータとも言えます。