長野電鉄では、同社3500系の最後の現役車両「N8編成」が2023年1月19日をもって引退すると発表した。ラスト1ヶ月弱、同車への別れを惜しむファンのために下記の通りイベント運行を実施する。
飯綱山バックに4連で走るN8編成（手前）＋N7編成。N7編成はこの時がラスト運行だった。種車の営団3000系の時代から、「マッコウクジラ」の愛称でも親しまれた。
‘22.3.30 長野電鉄長野線 朝陽～付属中学前 P：加藤 潤
（鉄道投稿情報局より）
■イベント期間：2022年12月24日（土）～2023年1月19日（木）
1月19日の運行をもって、3500系は完全引退
■イベント内容：定期列車にて、N8編成を運行。乗車券・定期券などで乗車できる。
・運行日 2022年12月24日（土）～2023年1月9日（月）、1月13日（金）～2023年1月17日（火）
・運行時刻：WEBサイトに運転日と運用を公開
■その他
・1月以降、「臨時貸切列車」「臨時イベント列車」の運行を予定している。詳細については、決定後、改めてWEBサイトにて告知される。
【参考】3500系について
長野電鉄3500系は、1993年にデビューした。営団地下鉄（現・東京メトロ）日比谷線の初代車両・3000系を譲り受け、同社向けに改造した2両編成の車両。銀色のステンレス車体に、長野電鉄のカラーである赤い帯を巻いているのが特徴である。
最大14編成28両が稼働し、同じく元営団3000系車両を改造した3600系（3両編成、2020年引退）とともに、通勤車両の主力として活躍した。その後、木島線・屋代線の廃止や後継車両の登場により、次第に車両数を減らしていく。2020年から導入された3000系（元東京メトロ03系＝日比谷線の2代目車両）の増備に伴い、最後まで残った「N8編成」も2023年1月19日を以て引退し、同社での30年の活躍にピリオドが打たれる。
