NPO法人アーカイブ映像活用推進機構(代表:関口万里さん)は、人々の生活ぶりを記録する貴重な写真・映像の保存活動を行ってきたが、鉄道開業150周年である2022年にはクラウドファンディングを活用して、国鉄運転士OBでかつ熱心なレイル・ファンとして知られる大石和太郎さんらの撮影による都電の映像・写真を約90分のブルーレイディスクとしてソフト化することに成功した。そして次なるイベントとして、「蒸気機関車」をテーマとする上映会とトークショーが、12月2日(金)に三ノ輪橋の都電カフェにて開催される。
約130年前にイギリスからやってきた蒸気機関車「2109号」通称「B6」。役目を終えた後、多くの人々の熱意により「動態保存」が決まった。今回上映する映像は、約100年の時を超えて復活した「2109号」の記録である。トークショーではこの映像の制作者であり、「昭和の記憶 都電のいた風景」の写真撮影者でもある元国鉄運転士の大石和太郎さんをゲストにお迎えする。
【編集部追記】2100形2109号機は、1891年にイギリス・ダブス社で製造され、当初は私鉄だった日本鉄道(現在の東北本線などの前身)にて活躍を開始。後に西濃鉄道に譲渡され1960年代まで現役だった。その後、大井川鉄道が動態保存目的で譲渡を受け、数年間ミニSL列車牽引をしたが、本線でのC11形運転開始に伴い静態保存に移行。1992年に埼玉県の日本工業大学に譲渡され、現在も定期的に動態運転を行っている。
◎「蒸気機関車復活の記録・上映会とトークショー」上映会
■開催日時:2022年12月2日(金)15:00スタート(受付開始:14:30)
■場所:都電カフェ(東京都荒川区南千住1-15-16)(→WEBサイト)
都電荒川線三ノ輪橋駅 30m、東京メトロ日比谷線三ノ輪駅 徒歩4分
■タイムスケジュール
14:30 受付スタート
15:00~15:30 「100年ロマン 蒸気機関車2109号の記録」上映
15:30~15:40 休憩
15:40~16:40 トークショー
16:40~17:00 「昭和の記憶 都電のいた風景」短縮版上映
17:00 終了
■参加費用:1,000円(ドリンク代込み)
■申込方法:希望の方は事前に下記メールにて申し込むこと。
メールアドレス:ma.sekiguchi@outlook.jp
◆クラウドファンディング(READYFOR)の当該ページ
※既にクラウドファンディングは成功し、現在は受け付けていない。