今年のクリスマス商戦に先駆けて開催された「2022クリスマスおもちゃ見本市」。革新的な新商品からアップグレードされた定番アイテムまで、国内外の玩具メーカーが展示・商談を行ったが、会場にて気になる鉄道模型関連商材を見かけたのでご紹介したい。
テーブルの上でUの字に組まれたレールの上を車両が走っていたのだが、端が近づくと自然にスピードを落とし、進行方向を変えてまた発車していく。レールから伸びるコードは何やら半透明のボックスにつながっているが、特にスタッフの方がコントロールしている様子は見受けられない。
お話を伺ってみると、プログラミング基盤を使った鉄道模型制御システムとのことで、車両との距離を感知するセンサーと連動して自動運転が容易にできるという。
学校教材を手掛けてきたアーテックが送り出す「鉄道模型制御セット」は、プログラミング基盤とセンサー、各種ケーブルがセットになっており、購入後はあらかじめ登録されたサンプルプログラムで楽しめるほか、オリジナルのプログラムを組むことで、より細かな制御が可能となるそうだ。また、現在はKATO製のNゲージ用レールにのみ対応しているが、今後は対応品の拡大も検討しているというから楽しみだ。
レールの端についているセンサーが車両の接近を感知すると、あらかじめプログラミングされたとおり速度を落とし、進行方向を転換する。
なお、9月30日~10月2日(一般公開日は10月1~2日)に開催される全日本模型ホビーショーに出展し、デモや販売を行う予定とのことなので、実物を間近で見たいという方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
小学校にてプログラミングの授業が必修化されて久しいが、鉄道模型の走らせ方にも新しい波がやってきているのかもしれない。
■商品名:鉄道模型制御セット
■価格:18,700円(税込)