鉄道専門誌『Rail Magazine』から派生した、「ちょっと古くて、まとまった資料があまりなかった鉄道路線や車両」を取り上げている『RM LIBRARY』。1999年7月に創刊以来、ほぼ月1冊のペースで新刊を展開し、最新巻は263巻という例を見ない一大シリーズとなっています。
それだけに初期に刊行して品切れとなっている巻について再刊のご要望も多数いただいていました。そこで品切れかつ選りすぐりの巻の中から、上下巻や類似テーマなど2~3冊分を合本化して再度リリースする『RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)』シリーズを新たに創刊。第1巻『キハ07ものがたり』を2022年5月に刊行いたしました。
『キハ07ものがたり』は、『RM LIBRARY』の35・36巻で上下巻として展開。これを今回全ページ忠実に再録の上(一部の写真は新規のものに差し替え)、新規カラーグラフを追加しました。
▲こちらが初出時の『キハ07ものがたり(上)(下)」。古書市場でも希少書となっているようです。
キハ07という気動車は、戦前に誕生した当時としては大型の気動車で、運転台部分が半円形を描く個性的なスタイルが特徴です。初期の気動車としては多数が製造され全国で活躍。地方私鉄に譲渡された車両の中には21世紀初頭まで活躍したものもあり、幅広い世代に親しまれている車両でもあります。
▲新規に追加となったカラーグラフ。
本書では、形式としての成り立ちや技術的トピック、戦後に受けた改造、私鉄への譲渡など、本形式にまつわる興味深い事柄をすべて網羅。通常の『RM LIBRARY』2冊分の大ボリュームで読みごたえもたっぷり。まさに保存版として書架に揃えていただきたい一冊です。
▲当時の資料の再録ページも豊富。
なお、著者である岡田誠一さんは惜しくも2013年にこの世を去られていますが、ご遺族ならびに鉄道研究の盟友の方たちのご協力を得て再刊の運びとなりました。
◎『RM Re-Library 1 キハ07ものがたり』
■B5判/100ページ
■2,200円(税込)
■主な内容
・ (新規記事)カラーグラフ
・ 大型ガソリン動車の誕生、高速試運転の実施
・ 戦中・戦後の混乱、天然ガス動車の登場
・ DMH17エンジンの完成
・ 形式と塗色の変更、各種改造について
・ 地方鉄道への譲渡
・ 車歴表 ほか
◆書誌情報はこちら
◎取扱店…本書は少部数制作につき、現時点では下記の取扱店のみでの販売となります。
■書店実店舗…書泉グランデ、書泉ブックタワー、旭屋書店なんばCITY店、ジュンク堂書店(一部店舗)、紀伊國屋書店さいたま新都心店
■ネット通販書店…amazon、ヨドバシ・ドット・コム、楽天ブックス、honto、HMV BOOKS
■模型店…Models IMON各店ほか
◎ネコパブショップのみの特典
弊社ECサイトの「ネコパブショップ」直販分には、「オリジナルポストカード」2枚セットが付属。本書の表紙とカラーグラフで掲載した写真をあしらったもので、コレクションとしてもお楽しみいただけるでしょう。
◆ネコパブショップはこちら(販売開始は5月27日18時頃予定)
■シリーズの今後について
『RM Re-Library』は今後毎月下旬に新刊を発刊する予定です。
○6月刊行:『マニ35・36・37形』
○7月刊行:『銚子電気鉄道』
※発刊予定は都合により変更する場合がございます。