text & photo:鉄道ホビダス
↓会場で見かけた気になる鉄道玩具たちの画像はこちら↓
2022年5月4日(水・祝)と5日(木・祝)に開催された「第8回鉄道模型広場 in ルミエール(ふちゅう8)」にて、会場内をよく見てみると、何やら気になる車両や建物が至る所に存在していました。もちろんこれらのほとんどが一般量販店で発売されているものではない自作品か、もしくは絶版製品です。今回は鉄道ホビダス編集部が特に「これは!」と思った作品・製品をこちらでご紹介いたします!
◆当日の会場の詳しい様子はこちらで!
魅惑の鉄道玩具が一同集結… 第8回鉄道模型広場 in ルミエールイベントレポート!
■渾身の改造・工作車両!
今回のイベントテーマが「府中市と多摩エリアの鉄道」ということで、京王線をはじめとした車両から、府中・多摩地域を走るその他の鉄道車両の作品が多く走行・展示されていました。京王線の車両も緑色の2010系から、7000系、8000系、5000系と現代を走る車両、また乗り入れ車両まで揃い踏み。このようにそれぞれの車両が一堂に会して顔を合わせるのもこのようなイベントならではの光景と言えるでしょう。
また、この地域の鉄道車両だけでなく、それぞれの参加者が思い入れのある車両たちも多く走行しており、中には3Dプリンターで全て自分で設計した車両を持ってきた強者も。また、レジンを使用して車両を複製、「製品感」を追い求めた作品や、かつて書籍掲載された伝説級の作品が展示されていたりと、その種類は多種多様でした。
■魅力的な絶版製品たち
会場内には現在ラインナップにはない絶版製品も当然数多くレイアウトに組み込まれていました。そんな中でも、「集めて回っていたらこの長さに…」とオーナーが語っていたものがこちらの「パノラマとっきゅう」。本来は3両編成ですが、モデルとなった小田急ロマンスカーを意識して11両となったもの。玩具らしい鮮やかな赤色と長大編成のギャップが魅力的です。
また、ファンの間では長年「逸品」として名高い電球が組み込まれたムーディーな駅の情景部品が、なんと2つ相対式で設置されていました。3年ほどしか発売されておらず、入手は極めて難しいこの製品ですが、このような貴重なものが綺麗な状態で、しかも2つも並ぶというのはまたイベントならではでしょう。
■車両やレールだけじゃない!自作の建物にも注目!
鉄道玩具・模型のイベントではありますが、それを盛り上げるのは車両だけではありません。周囲の玩具の雰囲気に合わせて作られた自作の建物群たちも至る所に設置されており、特に「交通博物館」を模した建物は当時通った世代のレイル・ファンたちの目を釘付けにさせていました。玩具の雰囲気に合わせてうまくデフォルメをしつつ、でもリアルさは損なわないようにという絶妙なバランス感を持った作品群でありました。
※おことわり
この記事内の写真にある各鉄道玩具の車両には一部改造車両や工作車両が含まれており、個人が自己責任で非営利目的で製作したものです。ベースとなる各玩具メーカーは、製品の改造工作を推奨しておりません。また、各作品は販売されておりませんので、メーカー、さらには鉄道会社などへの問い合わせ等は絶対にしないでください。工作の際はケガなど身体的損傷を伴う危険性がありますので、全て自己責任にて行なうようお願いします。
■今月のRM MODELSは「素材」特集!さらに鉄道玩具にもフィーチャー!
今回の特集では、鉄道模型でもっとも用いられている「プラスティック」「紙」「金属」の3種の素材にスポットを当て、各素材のエキスパートによる素材の解説と、工作テクニックを詳しく解説していきます。
また、今回の「鉄道サブカルバラエティ」をテーマにした新企画「#鉄道絶対領域」は、鉄道玩具が主体の内容で代表的な「国民的鉄道玩具」の超絶作品やイベントの様子を紹介。さらに人気の「コンテナ弁当」や懐かしの「ブリキ電車」の思い出話など盛りだくさんでお届けします!