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それは編集部に眠っていた…RM MODELS付録の「あの」スタートレインは今!

2022.02.28

 RM MODELS編集部の書庫に眠っていた本誌に同封されていた付録。その名も「スタートレイン700系 スケルトン仕様」。今回この付録とともに、かつてバンダイから発売されていたスーパー等の店舗で買えるNスケールの鉄道玩具「スタートレイン」を振り返っていこうと思う。

■それは編集部の書庫に眠っていた…

▲今回編集部にあった当時のスタートレイン 700系スケルトン仕様の未開封品。

▲当時の記事から抜粋した写真。車輪を交換し、走行化した上でNゲージ製品の700系と連結させている。

 RM MODELS 90号(2003年2月号)の付録には「スケルトン仕様」の700系スタートレインが同封されていた。今回その付録と当時の紙面写真をお見せしようと思う。
 付録は車両だけでなく、付属の線路・ホームまでもがスケルトン仕様というもの。走行化して「本来の」Nゲージ製品の700系の編成に紛れ込ませた遊び方の例もあり、この一つのアイテムでしっかり楽しめそうな内容であった。

▲車両だけでなく、同封される線路やホームまでもがスケルトン仕様となっていた。

■通常版のスタートレインは…?

 そもそもスタートレインとは、かつてバンダイが2002年~2006年頃に発売していたもので、Nスケールの鉄道玩具が入っていた。模型と一緒にラムネ菓子が入っており、全国のスーパーのお菓子売り場などで販売されていた。当時の販売価格は330円。一見普通の食玩だが、この値段とは思えないほど精巧に作られた模型が入っていたのだ。

■当時モノのスタートレインを開封


 205系を開封してみる。開封すると、車両本体・ディスプレイ用のレール・駅用プレート・台車枠・ラムネが入っている。車両は台車枠以外組立済となっておりデカールの貼り付けなども特に必要ない。ラムネが茶色く変色していたのが衝撃的であった。

■スタートレインの特徴

●内装や表記類がしっかりと再現されている!
 205系を開封してみてまず思うのは、模型としての完成度の高さである。車体には車番や行先表示機だけではなく、所属表記や優先席マークまでもが再現されている。内装を見てみれば、つり革があり、優先席の部分は赤く塗り分けられている。

●他の車両と連結可能!


 車両の前後には伸縮する密着式連結器が備わっており、自由に連結させることが可能である。今回は205系と113系を連結させてみた。プラスチックの経年劣化で硬くなっており完全には連結できなかったが、画像のようにくっ付けることができた。

●2Wayの駅用プレート


 レールと一緒に付属する専用プレートは、2つの使い方ができる。まずは駅のホームとして使える。これは知っている方も多いであろう。もう一つは、リレーラーとしての使い方だ。こうすることで簡単に車両をレールに載せられる。

●車両の分解が可能


 「スタートレイン」は車両を分解して遊ぶことが可能。車内をじっくり観察できるほか、車両の構造も学ぶことができる。ここでは、特に内装がよくできているE26系カシオペアを紹介する。モデルとなった車両は、カシオペアスイートが4室並ぶ1号車。特徴的な展望構造のスイートから、リビングと寝室が分かれたメゾネットタイプまでしっかりと再現されている。

■おわりに
 このように「スタートレイン」は、手軽に近場で買える安価さ・手軽さと、模型としての精密さを兼ね備えるという他にはない魅力を持った鉄道玩具だったのだ。この記事を読んで、「スタートレイン」を振り返ってもらえると嬉しく思う。

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